| ドライフラワーは製法が簡単なものか多く単純なだけに奥が深いとも言えます |
| 生花を束にして逆さに吊して乾燥させれば出来上がりですが |
| 本場のヨーロッパのものと日本のものの大きな違いは環境にあります |
| 高度が高く乾燥地帯が向いていて日本でも有名な産地は高原や避暑地で |
| 生産されています。しかし、湿度の多い日本ではたとえ乾燥地域で作られても |
| 使用場所の湿度を工夫しないと退色は免れません |
| 食品も冷蔵庫があるから生に近いものが身近に存在しているのですが |
| 通常、ドライフラワーの為に空調を整える事は考えにくく |
| 考え方として退色するまでの間の変化を楽しむか又は自然の摂理に逆らって |
| 高地に似た環境か真空容器にたどり着くかです |
|
| 一番のコツは生花の鮮度です!! |
| 生花として使用するものと同等 それ以上のものが理想です |
| 干物は刺身用の鮮魚としても可能なもので制作します |
| 決して腐りかけたもの干物に使用しません。 |
|
|
|
製造方法の種類 |
| ドライフラワーの製造方法は時代と共に進化しております |
| なるべく早く水分を取り去る事が良いこととされていて |
| 水分除去方法がそのままドライフラワーの進化となっています |
|
| ●自然乾燥 天日乾燥 |
| 花を束にして逆さまにして水分を抜く方法 高地や乾燥地帯等 |
| 環境と地域が限定される事が多い コツとして |
| 束にするときに花同士をずらして束ねると仕上がりがきれいになる |
| 下記写真は広島県 八幡高原『野花の館』のドライフラワー工房 |
|
|
|
| ●機械乾燥 温風乾燥 |
| 機械にて風を送り水分を抜く方法 機械として用いる物は |
| 【扇風機】【除湿器】【ストーブ】【温風ファンヒーター】【ボイラー】 |
| 電気代や燃料代がかかるのが問題で特に温度が高くなると |
| 縮小が激しくなったり色が飛ぶ花材もあるので注意が必要 |
| コツとしては花の種類によっては直接風を当てない様に |
| 新聞紙等で包み温風や温度を調整すると仕上がりがきれいになる |
|
| ●機械乾燥 冷風乾燥 |
| 機械にて冷風を送り水分を抜く方法 機械として用いる物は |
| 【家庭用冷蔵庫】【業務用冷蔵庫】電気代の他に設備費が |
| かかるのが問題で 以前、キノコの乾燥業者の方から |
| ドライフラワー製造の可能性についてご質問頂いて会社を |
| 訪問しましたが あまりにも巨大すぎて電気代と花の確保 更に |
| 販売する量の多さに断念しました |
| コツとしては家庭用冷蔵庫にて製作する場合になりますが |
| 風の通りの良い場所に吊す もしくは置く事です |
|
| ●薬剤乾燥 シリカゲル乾燥 |
| 薬剤にて水分を抜く方法 用いる薬剤は乾燥剤として使用される |
| (シリカゲル)海苔やお菓子の湿度を防ぐ粒状のものですが |
| ドライフラワーの場合は 砂状になったものが仕上がりがきれいです |
| 最初に考案された【ヤスダノリコ先生】は乾燥した砂に花を埋めて |
| 乾燥出来た事がキッカケでこの方法を改良したと書籍で拝見しました |
| コツとしては水分を含んだ古いシリカゲルを使用しない事です |
| 何度も制作するとついつい古いシリカゲルを使用してしまうのですが |
| 再乾燥もしくは新しいものを使用する事できれいに仕上がります |
|
|
|
| ●機械乾燥 真空乾燥 |
| 機械にて真空状態にして水分を抜く方法 機械として用いる物は |
| 【真空ポンプ】【気密性の耐圧容器】真空状態になる為には |
| かなりの設備 機器が必要になります 一般的に言われる |
| 真空は専門家の方から言わせると【脱気】状態で酸素を抜いた程度 |
| になるそうです 当社も専門家の方と色々と試した事がありまして |
| ドライフラワーとして素晴らしく色が残ったのですが 乾燥容器から |
| 通常状態に戻した時の退色の早さが問題でした。 |
| 例えるなら宇宙空間で製造したものを地球に持ち帰る様なもので |
| 現実的とは言えないものになります。 |
|
当社オリジナル!! 遠赤外線温風乾燥式 |
| 当社の方法は 機械乾燥の遠赤外線 温風乾燥方式になります |
| 湿度の多い日本で平地の場合 ある程度の量を制作する場合 |
| 囲いをした場所や部屋で機械を使用しての乾燥になると思います |
| 機械も【家庭用冷蔵庫】【除湿器】【ストーブ】などの小規模なものから |
| 【ボイラー】【冷凍倉庫】【真空装置】まで幅広くなりますが |
| 一度に製作出来る量のコストと販売出来るものなのかの兼ね合いが |
| 難しい問題です。 |
|
|
|
|
|
 |
| 当社は小さな洗濯機サイズ(600x700x1000mm)の【一夜干し乾燥機】にて製作してます |
| バラのドライフラワー制作本数MAX300本程度ですが温度・風量調整もボタン一つ |
| スイッチONで手が離せ使い勝手は他社のドライフラワー専用機より優れてます |
|
|
コーティング
既に見つかっているのですが |
|
| ドライフラワーの最大の欠点でもある退色防止にはコーティング剤があります |
| 古くは【ニス】や【ラッカー塗料】【樹脂】と塗装技術の進化と共に試されてます |
| 当社も自動車のコーティング剤を参考に色々と勉強しましたが退色の一番の |
| 原因は『紫外線』と言う考えにたどり着きました。 |
| 【紫外線カット能力】の高い物を調べて行くと医療用に蛍光灯の |
| 紫外線を極力カットする塗料があると聞きましたが入手には至っておりません。 |
| 最近、 ドライフラワーに理想的なコーティング剤に、ついにたどり着きました |
| 住宅用に開発されたものらしいのですが、是非 テストしてみたいと思いすぐに |
| 開発された会社の方に問い合わせましたが、溶剤は会社の最重要秘密で |
| 別利用は現在考えてないと丁重にお断りの電話を頂きました |
| 非常に残念なのですが 研究開発の努力とコピーされるリスク等を考えると |
| 仕方ないと言わざるを得ません |
| 引き続き別のコーティング剤を探し続けます・・・・ |
|
|
|
|
|
|
 |