プルメリアの
プリザーブドフラワ-
の作り方

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作り方
プリザ
作り方
プリザ
溶液作り方
プリザ
着色液作り方
PEG♯400
について
シリカゲル
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プルメリアは南国の花として人気で以前からフラ愛好家や生産農家の方から
プリザーブドフラワーの制作方法を何度か、ご質問頂いていましたが
当時は生花の入手方法が趣味で育てられた数輪の花を使用するか
沖縄・ハワイ・インドネシアから仕入れるかしかなく非常に高価な花になり
一度も制作した事が無く ご質問にも詳しくお答え出来ない花でした
又、イメージ色の白色(スーパーホワイト)は着色料も入手が難しく
花弁に、ほんの少しでも傷や虫食いがあると完成時に非常に目立つので
花の鮮度と選別も厳しく仕分けなければならない難易度の高い花でした
 平成27年 6月 プルメリアを海外で大規模に生産すると言う話しを頂き
プルメリアのプリザは制作した経験が無く制作難易度が高いと正直に
お話ししました 国内でのテストは花の輸送の都合で出来ないので
視察と現地の用品にてプリサ制作テストする段取りで出かけましたが
手違いでテストも出来ず 花の時期もあるのですぐに海外移住の準備を
してほしいとの事でしたので会社の整理や仕事の引継やお断り・社員雇用
と急いで準備を進めていましたが その後、連絡も無い日が続き 新規の
仕事も受けない籠城状態で金銭的に苦しい当社はシビレを切らして
お断りさせて頂きました 当初からプルメリアのプリザは制作した事が無く
難易度が高い花であると正直にお伝えしておりましたがあまりにも
慎重に話しを進めすぎた事が逆に 『自信が無いので無いか?』
『制作能力が無いのか?』 と思われたのではと思うと非常に腹立たしく
仕事も会社も整理し金銭的に苦しい中で気持ちの整理も付かないので
 意地もあり何としてもプルメリアのプリザを制作しようと決意して
国内入手の道を探ってみました処 国内生産農家の方の努力もあり
観葉植物の鉢植えとしてかなりの品種が流通している事がわかりました。
鉢植えプルメリアの販売がメインの宮崎県のプルメリア通販.comさんに
プルメリア通販.comさんの HP 
お忙しい中 無理を入って生花を沢山分けて頂きました。花の時期は
そろそろ終わりの時期で次のテストは来年になるので 今回のテストは
データを取る為に色々な条件で失敗前提でテストをする事が出来ました
その中で当社の制作方法であるコスト最重視で制作したものの中で
100点では無いがまあまあ合格点のものがありましたのでご紹介します
制作行程はバラ等の花と同じで
脱色・着色・洗浄・乾燥行程です
花の入手はかなり難しいですが
白色の場合 完成時に細かいキズ
が目立つので選別が重要になります
テストして感じた事は品種による
完成時の出来映えが かなり違うと
言う事です。更に脱色時の花弁の
痛みが激しく丁寧に扱わないと
キズや折れ目がすぐに付きます
脱色時間の見極めも花弁が薄く
枚数も少ない為か難しいです
花も軽いので容器に入れた時に
浮いてしまいムラになるので
完全に沈む工夫が必要になります
ミニ剣山・アルミホイル等を使用
する方もおられますか 当社は
魚釣用の【板オモリ】を使用します
赤色は100円ショップ(キャンドゥ)で
少し薄めで着色しました。
生花の状態でキズがあり 細かく
見ると製品としてはB級品ですが
一回目のテストとしては上出来です
この品種のプルメリアは他の色でも
仕上がりが良くプリザ向き品種です
プルメリアのイメージカラーは白色
(スーパーホワイト)ですが着色料
の入手が難しく今回のテストでは
合格点のものはありませんでした
(上記赤色の品種とは違います)
注目しているのは セリア製の
【多目的スタンプパッド白色】です
※写真は溶液メーカーの補充インク
   (現在入手困難)
今回のテストで品種による違いを
強く感じました。バラは、なるべく
白いバラを着色するのですが 
プルメリアの場合 ピンク系の品種
の方が仕上がりが良く脱色後の
花弁の状態もしっかりしていました
白色については中心部の黄色の
着色等の問題もありますが何度か
テストすればクリア出来る範囲です
 多くのご質問を頂きました
【この花はプリザになりますか?】
最近では、プリザブードフラワのメーカーから新商品がどんどんと出ています
以前は難しいと言われた【菊】【ガーベラ】【胡蝶蘭】等も増えています。
メーカーさんの研究力と技術力は、大変素晴らしいと関心するばかりです
こちらで公開している当社の方法は研究途中で放棄した不完全な方法です
●花弁の極端に薄い種類は制作が難しい花になります
理由としては着色後 ポリエチレングリコールと着色料の重みに花弁が負け
花弁が広がった状態で維持出来ず 丸まったり縮んだ状態になります
●花弁が少ない・花弁の巻きが少ない花も難しい花になります
理由としては脱色後 花弁が取れてしまい花がバラバラになってしまいます
花弁が生花の時には引っ付いていますが脱色後は簡単に外れます
完成後 接着剤で取り付ける事で対応する場合もあります
●花弁の数種類の色が入っている花
理由としては着色液に沈めて着色しますので模様のような色が入ったもの
染め物の絞り模様の様な製法が開発されておりませんので
単一色 もしくは同色のグラデーションになります。ちなみに
レインボー色のプリザは花弁各色ごとに着色行程を繰り返しています
●めしべ おしべ等が特徴的な花
理由としては脱色行程後のその形を維持出来ない形や細い事です
ユリ系のおしべの部分 洋蘭の特殊な花弁等 
【脱色液は何回使用出来ますか?】
●市販品・当社流用品を含め 1〜2回程度だと考えてください
高価な市販品でも脱色能力は同じです 花の種類にもよりますが
小さな花でしたら多少回数は増えますが 脱色の失敗は最終的な失敗に
大きく影響します。失敗しない為にはなるべく脱色能力の高い脱色液を
使用する事が近道となります。当社方法は 高価な脱色液の代わりに
身近なもので流用する方法ですが 完全ではありません。花が大きな場合
メタノール濃度の高いものを使用する必要があります。
【着色液は何回使用出来ますか?】
●着色液はポリエチレングリコールと着色料で寿命が延びます
着色液は市販品でも当社方法でも同じく使用する度に
ポリエチレングリコールと着色液が薄くなっていきます。制作する花にも
よりますが5〜8回程度で色が薄くなったり 仕上がりがドライフラワーの様に
パサついたりします。市販品ではあまりオススメしませんが 当社方法では
ポリエチレングリコールと着色液を追加する事で寿命を延ばす事が可能です
当社使用している着色液の中では60回使用したものもありますが
徐々に水分が増えてきますので、永久に使用出来るものではありません
【着色液に使えますか?】
●ポスターカラーは? プラモデルの塗料は? 植物系の染料は?
油絵の絵の具は? 染め粉は?着色料に使用出来ますか?
色々な着色料のご質問頂きます 当社も全てを試していませんので
使用出来るかどうかは、正直わかりません。想像出来る事として
アルコールに溶け難いもの不向きです。分離したり沈殿するものも
着色液には不向きと考えられます。ホームセンター等で 色々なものの
詰め替えインクを探して歩くのも又、楽しみであり 新しい着色料を
試してみるのもプリザ制作の楽しみとお考え下さい。
●染料系インクと顔料系インクどちらが良いのか?
当社方法はプリンターの詰め替えインクをオススメしています
理由としては、コストと調達しやすさになります。
中でも100円ショップの詰め替えインク(染料系)は少量購入が可能なので
HPで紹介しておりますが、当社としては【顔料系インク】がオススメです
以前のプリンターは顔料系のインクを使用しており詰め替えインクも
顔料でしたので手に入れやすかったのですが 現在 染料系インクが
主流なので染料系インクで対応しています。手に入る方は顔料系インク
の方が色落ちや色あせが少ないのでオススメです。
【着色液の割合は?】
●着色液の割合についてはよくご質問頂きます
花の大きさ・品種・色・制作数等の違いで大きく違ってくるので
いつも正確なレシピをお知らせ出来ないのが残念ですが
HPで制作したSPバラの様な小さなバラの場合 1対1(ポリエチレングリコール)
 1対1(詰め替えインク:ポリエチレングリコール)で制作してみて 
ポリエチレングリコールのベタツキが濃い場合 その花は次の
洗浄工程を長くして対応して終了します。 次回制作する場合 
そのままでは 同じくベタツキが濃いので 着色液は薄める事で対応します。
慣れない場合や初めての色や花の場合 濃いめに着色液を作っておくと
次回の対応が簡単です 初回制作の花は【色味テスト用】とすると失敗が
少なくなります。着色料は制作時に 濃くても乾燥させると薄くなります
赤の場合 着色液から取り出した時に濃いワイン色位 濃くても
完成すると明るい赤(レッド)になります。市販の着色液と違って
当社の方法の場合 思う様な色合いになるまで、かなり時間がかかります
失敗を楽しみながら試して見て下さい。
ダイソーのインクで
赤色プリザーブドフラワ-
【用意するもの・全部
●燃料用アルコール@\300円程度
メタノール濃度 76.6% 健栄製薬
100円ショップの詰め替えインク
ポレエチレングリコール
●蓋のある透明容器B個程度
(テスト時は容量は250ml程度のもの)
●ピンセット又は割り箸 新聞紙等
●乾燥用受け皿・ティッシュ等
(汚れても大丈夫な場所と服装で)
【着色液用として】
●100円ショップの詰め替えインク
(マゼランタ 赤 A個程度 )
(薄い色が好みでしたら@個でも良い)
(ダイソー 詰め替えインク 染料系)
●ポレエチレングリコール約100cc
ポレエチレングリコールは当社で
100cc単位で販売しています
●花 スプレーバラ
(花弁が厚く肉厚な品種が向いてます)
(なるべく新鮮なものが良い)
(一輪よりもスプレーバラが簡単です)
(色は濃い色よりは薄い色が簡単です)
(キズがあると着色しても残ります)
【脱色行程】
●容器にアルコールを7割程度に
(花を入れて蓋をしても漏れない程度)
(花は茎を5p程度のこして切る)
(容器内で重ならない様に花を入れる)
(花の入れすぎは脱色が不完全に)
(すぐに蓋をして脱色するまで待つ)
(花数や液によって時間は変化します)
(ガクの緑色が薄く脱色した位が目安)
(テスト時は約3時間程度)
(長いと水分が戻り失敗しやすい)
脱色行程は花の水分とアルコールを
入れ替える(置換作用)を行うものです
【完了の目安】
花の水分がアルコールと変わると
ガラス細工のように壊れやすい状態に
なったら成功です
●失敗の原因として多いのは
(脱色時間が多すぎる)
1〜2日では水分が戻った状態でX 
(脱色液が古すぎる)
1回使用が一番良く2回が限界
(花が多すぎる)
(花が古すぎる)
【着色液の製作】
●容器に詰め替えインクを入れる
●ポリエチレングリコールを入れる
(テスト時は約100cc)
●脱色で使用のアルコールを入れる
(新品は脱色するのでダメです)
(蓋しても漏れない程度を少量足す)
●初回は脱色終了後に用意
インク・ポリエチレングリコールを混ぜて
準備して使用済みアルコールを足す
【着色行程】
●脱色直後の花は大変壊れやすい
(折れたり欠けたりしないように丁寧に)
●丁寧に取扱ながら着色液に浸ける
(なるべく脱色液が入らないように)
(全体に染みこむように沈める)
【洗浄工程】
●約1〜2日着色したものを取り出し
脱色行程で使用した
使用済み脱色液で振り洗いする
(テスト時は約10秒程度)
(洗浄少ないと仕上がりがベタツキ)
(洗浄多いと仕上がりがカサツク)
【乾燥工程】
●なるべく上向きになる様に
余分な液を吸わせる為にティッシュや
トイレットペーパーを使用します。
自然乾燥でもドライヤー乾燥でも良い
(古い食器乾燥機を使用する方も)
【完成】
●同じ向きすぎると重みで変形します
スプレーバラは小さく花数が多く
花弁が肉厚な品種が多くオススメです
洗浄・乾燥後は 下の写真の様に
薄い色になります
(テスト時は詰め替えインク@個使用)
(A個使用が良いかと思います)
染料系インクは色落ちが早いので
顔料系インクがオススメですが
手に入らないとお聞きしましたので
染料系インクにてテストしました。
同じダイソー製でも、イエロー黄色は
オレンジ色でムラになりましたが
マゼランタ 赤はムラになりにくい
●写真では区別は付きにくいのですが
花弁の色が薄くなっており
特に茎と花房の色が薄くなってます
これは潤い・しっとり感が少なく
プリザらしいみずみずしい状態から
ドライフラワーの様な乾燥状態に
近づいている証拠です。
使用するには問題はありませんが
ポリエチレングリコールが
少ない状態です。
ダイソーのインクで
黒色プリザーブドフラワ-
【脱色液に必要なもの】
●燃料用アルコール(薬局等\300位)
●蓋付容器@(テストは250ml)
●スプレーバラ(花弁が厚い品種)
蓋付容器@は脱色行程完了後
残った使用済み脱色液を残したまま
洗浄容器として使用します
【黒い着色液に必要なもの】
●補充用黒インク/ダイソーインク
●ポリエチレングリコール(20cc程度)
●蓋付容器A(テストは250ml)
【脱色行程】
●蓋付容器@にアルコールを入れ
(花を入れてもこぼれない程度)
●スプレーバラを入れる
(花弁に折れ目やキズが無いもの)
●花が完全に沈んだ状態で蓋をする
◎脱色時間は花首の一番太い部分
緑色がかすかに脱色したらOK
(テスト時は約3時間程度)
脱色しすぎは失敗の原因になります
【黒い着色液の作り方@】
◎初回は脱色完了する少し前
●蓋付容器Aに
ポリエチレングリコールを入れる
(写真では50g=50ccですが)
完成時にベタツキが多く失敗でした
◎再テストで【250ml容器の場合】
半分の【20g=20cc】程度でした
【黒い着色液の作り方A】
●容器Aのポリエチレングリコールの
次にダイソー 補充用黒インク
商品名(スタンプインク)を
入れる(全量約30ml)
◎ポリエチレングリコールとインクを
良くかき混ぜて下さい
【黒い着色液の作り方B】
ポリエチレングリコールとインクでは
着色液として少ない場合
(花を入れても全部沈まない)
●初回は脱色後に使用済脱色液を
着色液に入れて調整します。
◎新品脱色液は脱色が進むのでNG
◎花を入れてこぼれない程度
【着色行程@】
●蓋付容器@(脱色液)からバラを
静かに取り出し余分な脱色液を落とす
◎脱色直後のバラはガラスの様に
非常に壊れやすくなってます
折れ・欠けたりするので注意が必要
◎余分な脱色液を着色液に入れると
着色液が薄まるので注意必要
【黒い着色液の作り方D】
●着色液に脱色したバラを沈める
●蓋をして約1〜2日
◎残った脱色液は蓋をして保管
次の【洗浄工程】で使用します。
【洗浄工程に必要なもの】
●ティッシュやペーパータオル等
●蓋付容器@(脱色液)使用済み
●蓋付容器A(着色液)
●ピンセットや割り箸等
【洗浄工程】
●蓋付容器A(着色液)から花を
花を取り出し
なるべく着色液の滴を
付けないようにして
蓋付容器@(脱色液)の中で
しゃぶしゃぶのお肉の様に振り洗う
◎やりすぎると色が薄くなります
◎少ないとベタツキが残ります
【乾燥工程】
●ティッシュやペーパータオル等に
余分な着色液を吸わせます。
自然乾燥の場合は季節にもよりますが
2〜3日程度かかります
◎同じ方向だとクセが付きます
時々向きを変え上向き乾燥します
◎急ぐ場合はドライヤーや
食器乾燥機等で乾燥する人も
【完成】
◎完成の目安として
●軽く触って色が付かない
●生花の様にツヤと弾力がある
(押すと元の形に戻る)
●茎を強く潰すと僅かににじむ
◎プリザーブドフラワーの特性として
湿度が多い場所で使用・保管すると
色写りします。