わしゃあ、三つの広島を旅する時の旅人ですけえ

　【軍都廣島】　 【被爆都市広島】　【世界の中のヒロシマ】

　『向洋の歴史講座』　・・・・・・・・・・・・２０２０．１２．５．



平和公園ガイドの記録

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　　１ ２．０８．０３．の朝日新聞に出ました！
　　　　　　　　　　
＜平和のための広島の戦争展＞

２01５年７月１８日(土)

　今年の大河公民館のピースウォークは・・・・
　陸軍被服支厰の建物の中に入りました。

２014年１２月７日(日)

　今日は、金輪島に渡ります。
講師は、江種先生です。スタートは、宇品の軍港のあった場所。
海島博の鉄塔が、西部開発からここへ移されています。
空も港も夜は晴れて……と、歌にも歌われた場所。
江種先生は、話されます。
宇品線のできた由来。千田知事と宇品埋め立て。似島検疫所が今の学園の場所に作られたが、
日露戦争では兵隊が何倍にも増えたので、今の＜少年自然の家＞辺りに、第二検疫所を作ったと。

　検疫所と弾薬庫の似島。では金輪島は、船の修理。今も、造船所があります。
私が、宇品中に勤務していたときに、金輪島に最後の家庭訪問をしたH村先生から、
一日がかりだったことを聞きました。10年以上も前の話です。

　市営桟橋近くの、RUE DE MER で昼食。

　いざ金輪島へ、１２：００発。　10分で到着。
金輪島の桟橋は、軍用桟橋として使われていたもの。当時の方が長かったと。
あの丘の上に、狸寝御殿があったと。夜も、登山道には提灯が灯されて……。
にぎやかな声が聞こえてきた。
将校以上は、死なない仕組みになっていた。ものも、有るところにはあった。

　江種先生は、当時先生になるために勉強していたのですが、昭和19 年に命令が下り、
授業はなし。学徒動員で、金輪島や似島へベニヤ板の小型の船で物資を運ぶ仕事に。
今、90才前。さあ、登りますよ。（元気過ぎます。）
この上に、隧道の跡があります。それから、狸御殿のあったところへ行きます。

　1996年にいいトンネルができるまでは、このずい道が生活道路。

　こんなほらあなが、いくつも残っているのです。似島より、見る価値はあるかな？

　金輪島は、戦争中は全島が軍用地だったので、被爆後には最初被爆者が運ばれてくるが、
数日後にはいなくなったという。
　民間人も住んでいた似島とは、少し様子が違っている。対岸が坂の鯛尾（たいび）で、
そこには陸軍水上特別攻撃隊の使用したマルレイ艇が。ベニヤ板製で、爆雷を装備。
特攻用であつたとか。それをつくる工場があった。



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　11月15日(土)午前、
大河公民館主催の「旧宇品線を歩こう」に参加しました。
15名ずつの、2グループに別れて。
　旧宇品線は、広島駅を出ると、大須口駅(平和橋辺り？)→
南段原-比治山駅(兵器支廠-大学病院)→上大河駅→
(被服支廠駅)→下大河駅(ポッポ広場)→丹那駅(南署)→宇品駅
　駅は、時代の流れの中でけっこう変動しています。


　公民館を出発して、南に下って丹那駅の跡へ。
すぐそばは広島湾(海)だったと。
西にはジャスコ宇品(昔は広陵高校)まで桜土手と呼ばれた道が。


　翠町小の東を北上し、ファミリーマートまで来ると、下大河駅(ポッポ広場)。
霞庚午線が北に新設され、車の流れも変化。



　1894年8月1日、日本は清国に宣戦布告。
宇品線は、8月4日着工。8月20日には竣工。
山陽鉄道が、広島まで開通したばかりで、
宇品港までの輸送体制が確立。
物資が主で、兵隊は歩いたと。
広島は、清の国と相対している、最前線基地になりました。
明治天皇も来られて、広島城には大本営が。
広島は、一時日本の首都となりました。


それから、1966年の廃線までの92年間……。
呉線広駅から宇品駅までに直通便が走っていたこともありました。
女子商、進徳、県工、皆実、広陵など、たくさんの生徒さんも運びました。
女性専用車両もあったり。


しかし、忘れてはならないのは、戦争のこと。
県工、皆実高校のところが、被服支廠。
大学病院は、兵器支廠、今回は行きませんでしたが、宇品の糧抹支廠。
軍都としての広島を支えたのです。
宇品駅には、日本一長いプラットフォームがありました。


TSS のテレビ局の東に、国道2号線と宇品線の踏切がありました。
ここは、全国でも珍しい
国鉄の方が一時停車して押しボタンで信号を青に変えてから、2号線を渡ったところ。
これが廃線の最大の要因になつたとも言われています。
立体交差も考えられましたが、何しろ億の金がかかるということで・・・・・。

　　わしゃあ、三つの広島を旅する時の旅人ですけえ

　【軍都廣島】　 【被爆都市広島】　【世界の中のヒロシマ】

　「広島」と名付けたのは・・・・・毛利輝元。
　　　　１５８９年、広島城をつくりだしたときと言われとります。

　「凪」・・・・風が止まると書いて「なぎ」
　　　夕方、海風から陸風に変わるときが凪
　　　瀬戸内の名物なんですか
　　　市民球場も蒸し暑いんでがんす
　　　ほいでもまあ、住みやすいところでがんすよ

　　しかし、広島が１８９４年に日本の首都じゃったことは、
　だんだんわからんようになっとるでしょう。
　　今の広島城あとに、大本営の土台だけのこっとりんさっての、
　日清戦争（１８９４）のときに、そこで国会が開かれて、指示が
でとったんじゃと。　天皇御自ら陣頭指揮に当たられる、ということで、
意識を高揚させる　ということもあったみたいじゃゆうて、偉い先生が
ゆうとりんさった。
　　それが、その堀の外で、RCCがある東側に、「貧乏人は麦を食え」
　とゆうちゃった、池田勇人さんの大きな銅像がたっとるんは知っとって
　でしょ。それが、おけつを大本営跡や護国神社がある方に向け
　とってじゃけえ、失礼なんじゃないかという声があるのは聞いたこと
　あるんでがんしょ。

　　「戦争は人間のしわざです。・・・・過去をふりかえることは、
　将来に対する責任を担うことです。ヒロシマを考えることは、
　核戦争を拒否することです」・・・・１９８２年２月に、ヨハネ・
　パウロⅡ世が平和公園で、日本語でスピーチしちゃったんよ。

　　プリンスホテルがたっとる元宇品は、千田さん（最初の県知事
　じゃろ）が宇品の干拓（１８９０頃）をして、橋かけて陸続きになりまし
　たが、前は島でした。
　　そりゃあ、比治山も黄金山も昔は島でがんしたよ。何年か先には、
　似島も陸続きになると言われとりますよ。
　　ところで、浜田省吾といやあ呉じゃね、というイメージが強いんで
　がんすが、実はおやじさんが公務員で、いろんなところに住んどっ
　ちゃって、コンサートで「僕が住んでたところにプリンスホテルが
　建ってしまいました」とゆうとりんさったよ。　

　　ふりかけの袋を見てみんさい。どこで作られとりますか？
　　田中食品の「旅行の友」は、けっこう知られとります。もう、７０年以上の
　歴史があるんでがんす。瀬戸内海でとれる小イワシを干して味付けをして、
　粒状にするんでがんす。それから、広島湾でとれる青海苔（今は有明海から
　運んどりますが）や、ゴマとか混ぜてつくっとります。
　　戦時中は、携帯に便利、栄養価も高いということで、戦地の兵隊さんに送ら
　れとりました。最盛期には、広島には１０社以上のふりかけメーカーがあった
　んでがんす。今でも、全国の３割ぐらいのシェアーがあるそうでがんす。
　　缶詰工場にも、学徒動員で学生さんも働きにいっとりんさったです。
　　こういうところにも、兵站基地廣島の歴史を見られるんでがんす。

＜糧秣支廠と被服支廠＞
　郷土資料館（南区宇品御幸）に行ってみちゃったらええよ。
　　
　郷土資料館は、戦争中は糧秣支廠と呼ばれて、缶詰工場とかあったんですよね。現在は移転しましたが、カルビーの工場にも使われてましたね。西側は、すぐに京橋川の岸壁で広島湾と言った方がいいかも。
　兵站基地広島の歴史を垣間見ることができます。



　糧秣廠（缶詰工場）玄関の写真がありました。現在の郷土資料館入り口。赤煉瓦の、立派な建物。他にも、貴重な写真が多数展示されています。

　もう一方の被服支廠は、現在皆実高校や県立工業なども含む大変大きな軍用施設でした。兵器廠（現大学病院）とあわせて、旧国鉄宇品線沿いにありました。



　被服支廠で取り扱う物・・・・・・枕や枕カバー（枕覆）、軍隊手帳、戦陣訓、防毒面など、興味深いものがありました。
　広島は缶詰工場やふりかけ工場が多かった。

　毎日通勤で通るんで、ちょっと紹介しときます。
　大学病院と警察学校（今では、段原中学校）の間の道を通ると、警察学校の方に土盛りがあるのがわかります。
これは、昔ここに弾薬庫があったことの名残なんです。大学病院の方が兵器支厰です。




　これらは、比治山の陸軍墓地に上ってみると、位置関係がわかりやすいです。
写真は、墓地がせばめられて集められた墓石です。
主には、日清戦争以降のお国のために戦争で亡くなった兵隊さんのお墓です。

　


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