薬王堂気まぐれ通信使bS39  2007・8・26
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

ホンゴウソウ

今日は気まぐれ広島人こだわりの人生についてお話しましょう。
ホンゴウソウについては薬王堂気まぐれ通信使a@118、216、266 と綴ってきました。
特に266(2004年8月30日)では雄花の様子、雌花のアップしたスケッチなどに触れてみました。
216(2003年8月17日)では極小植物でホンゴウソウ見つけた時の感動と、ホンゴウソウとGoogleで検索しますとトップに出てくるページになっていることを告げました。
118(2001年9月3日)では、まだこの微小植物を見たことが無い時期で野山を這いずり回って探していた頃の記述になっています。
今回は雄花の開花した状態が見たかったんです。
ホンゴウソウは珍しい一科一属一種の植物で背丈は2〜3センチ、雄花はムシピンの頭くらいで開花して約1〜1,5ミリ、雌花は結実して成熟したもので2ミリ弱の虫眼鏡で見なければいけない大きさです。
今日は4年前、2003年8月17日に初めて見つけた場所、そこに行ってみることにしました。
場所は呉市の南側、標高750メートルの山の中腹、畳4畳半を中心とする一帯にだけ生えています。
先ず、林道を車で行ける所まで行きます。
其の後は道らしい道も無く行程はヤブコギ状態で約30分ほど下降します。
3〜4年に一度、行かなければ何処だったか全く分からなくなる山奥です。
古から昭和の初めまで峠越え道として人が歩いていた形跡がかすかに残る場所にホンゴウソウは見つかりました。
持ち物を紹介してみましょう。
腰には非常時のために携帯電話、枝を切り落とす刃物、それに容器に入った蚊取線香、カメラの入ったリュックサック、水など・・
今回、必要なものは虫眼鏡でした。
先ず地べたに這いつくばって虫眼鏡でホンゴウソウを探します
老眼ですのでメガネをして虫眼鏡で見ます。

腰に蚊取線香を付け、老眼鏡をかけ、虫眼鏡で探し、マクロ装備をしたファインダーを覗く・・・

デジカメは3台用意しました。
自分をセルフタイマーで撮影するのに小型デジカメを一つ!
予備に一台!
主カメラはニコンのD70に昔の100ミリマクロレンズを着けてクローズアップレンズを着けられるだけ着けて撮影します。
フラッシュもガイドナンバー最高にし絞り込んで強制発光しないと被写界深度が得られません。
蚊とアブと暑さとの戦いです。
アブには蚊取線香は無意味でしたね。
数箇所が痛みと痒さに襲われ服の上から血が滲んできました。
ヤマビルやダニがいなかっただけ幸いでした。
イノシシが表土をひっくり返しホンゴウソウの生える場所を壊しています。
この度は見つけた個体の画像を載せてみましょう。
先ずは雄花の6枚の花被がはっきりと見られる画像、どちらか3枚が萼片なんでしょう。

開花したホンゴウソウの雄花、白いのは花粉、下に丸い雌花が見えます。

開花して直後のようでした。
白いのは花粉です。
この後直ぐに花被は反り返ってしまいます。
この時には花粉がなくなっています。
風が花粉を運ぶのか?それとも小さな虫が集まって花粉をつけて飛び回るのか?雨で花粉が流されるのか?
花の咲く株にクモが糸を張っているという事は小さな昆虫を待っているのかもしれません。
そして一匹ほどそれらしい昆虫を見つけます。
この世界がどんなに小さいか?近くにいた虫などで紹介しますと・・・
餌を運びアリ歩き回るアリシロアリの様子など、現地で撮影したものを見れば分かると思います。
気まぐれ広島人は3時間ほどここに這いつくばっていました。フ〜!
では画像を載せてみますよ!

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気まぐれ広島人も凝り性でしょう!
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