薬王堂気まぐれ通信使bQ16   2003・8・17
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

ホンゴウソウで検索しますと、このページがトップに出てきます。
実は薬王堂気まぐれ通信使 118 と 266 にもホンゴウソウについて掲載して今す。
精しくは一覧から 266、及び、439 のページの画像なども参照下さい。

皆様!お盆はいかがお過ごしでしたか?
気まぐれ広島人は4日間のお盆休みを専らストレス発散に費やしました。
もちろん先祖の供養もちゃんと済ませましたよ!
先祖有って現在だと思っておりますから・・・

しかしよく雨が降りましたね!
4日間で快晴だったのは僅か一日のみ。
私は日頃出来ない極小植物の写真を撮影することに挑戦してきました。

先ずはヒナノシャクジョウ↑という植物。
ヒナノシャクジョウ科・ヒナノシャクジョウ属・ヒナノシャクジョウ。
背丈は約1センチ〜2センチ、残念ながら房状先端の黄色の花を見ることは出来ませんでした。

二つ目はホンゴウソウ↑という極小の植物。
ホンゴウソウ科・ホンゴウソウ属・ホンゴウソウ。
一科一属一種の珍しい植物です。
この写真には苦労しましたね〜
何しろ雨の中、びしょ濡れで道なき山道を登るんです。
おおよそ、一時間半かけて目的地に到着するものの、薄暗い杉木立の中で針の細さのホンゴウソウを探すんですから・・・
でも長年の憧れだったこの植物を見れてホッとしました。
4回目の挑戦でやっと発見することが出来ました。

中盤の16日から万年青年と共に高知県の横倉山に行きました。
私は4度目の横倉山ですが82歳の万年青年に是非この山を見せたくて・・・
目的はやはり極小貴重植物・コオロギラン↑
ラン科・コオロギラン属・コオロギラン。
これも一属一種の珍しい植物です。
大きさは約3センチ、爪楊枝よりも細くて小さな植物です。
画像にも有ります花(唇弁)の大きさはなんと3ミリほど!
明治22年、牧野富太郎先生は数人の植物愛好家と共に横倉山に登り御陵付近で昼食
中、同行の吉永虎馬氏が足元の見慣れぬ小さな植物に気が付きます。
牧野先生はロシアのマキシモヴィッチ博士に標本を送り鑑定をお願いします。
その結果、新属新種と判明しました。
2年後の明治24年、牧野先生は和名をコオロギランと命名して学会に発表しました。
それにしても私の写真はいいですね〜(自画自賛!)

そしてヒメノヤガラ↑
ラン科・ヒメノヤガラ属・ヒメノヤガラ。
背丈は約5〜6センチの小さな植物です。

雨は小降りでしたが万年青年(右)↑を気遣いながらの登山でした。
でも憧れの植物を見れた!という満足そうな万年青年を見ていたら来てよかった!と思いましたね。
よい冥土の土産を持たせた!のかもしれません?(;^0^;)

そんな訳で高知県越智町に一泊して今日17日の午後に帰ってきました。
沈下橋のある仁淀川↑の畔では早稲米が収穫を終え天日干しされています。
横倉山の山道にはミヤマウズラが咲き、10日前の台風で落ちた着生ラン(マメズタランムギランマツラン)が何種かありました。

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