PEN-F series
Lens 標準・特殊


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38mm F1.8 standard
いわゆる標準レンズです。
私の持っているタイプは、旧モデルとも言えるTTLナンバーのついていないタイプです。
F値も1.8とそこそこ明るいので、ISO400以上の高感度フィルムであれば
夜間室内も楽々イケます。

なにこれ?珍品はたまたエラー??
komaさんから、ちょっと変わった標準レンズの情報をいただきました。 なんと、レンズ先端のフィルターネジがないのです。(左画像)
10年ほど前に購入されたものとのことですが、こんなのって・・
H19/5/20追記

いやいや、これはこういう仕様です??
このレンズのネタ元のkomaさんから、新たな情報をいただきました。あるペン愛好家のお話ということですが、このレンズは「室内での使用を前提としたこういう仕様のものでは?」とのご意見です。確かに有りそうなお話ですが、真実は?
それにしても奥が深いですね。

OLYMPUS Photographyに掲載された解説をご紹介・・・
38mmF1.8のこのレンズは最も一般的な標準レンズとして設計されたものです。 35mm判の55mmレンズの相当し、普通の被写体では、見た目に近い自然な遠近感の描写が得られます。 F1.8という大口径も一般的な明るさだけに無理がなく非常に高い解像力を持っています。 また35cmまでの接写ができ、附属品なしでハガキ大のものが写せるのも、他の一眼レフでは真似られない特徴でしょう。
◆レンズ◆
5群6枚構成のこのレンズは、ガウスタイプから発展させ、第2群を分離して、空気レンズを用いた変形型です。 設計上コマ収差球面収差をいかにバランスさせるかに苦心し、開放絞りでも中心はもちろんのこと、画面の隅までフラットな高解像力を発揮する代表的レンズです。
◆機 構◆
独特のワンタッチ・レンズ交換、回しやすい距離環など人間工学的な配慮がされています。 絞り環は(後期のレンズでは)TTLナンバーとFナンバーが自由に回して切換えられ、TTLナンバー0から6、Fナンバー1.8から16。 フィルターは他と共用の43mm。 フードは40mmF1.4や25mmF4と共用です。
●FズイコーオートS
●35ミリ版換算≒55mm
●画角:43度
●絞り形式:完全自動絞り
●TTLaF0〜6
●最短撮影距離:35cm
●フィルター径:43mm
●重量:135g
●当時の定価:10,900円



38mm F2.8 limited

D.ZUIKOのテッサータイプで、決してパンケーキ(E..ZUIKO)ではありませんが、これはこれでまあ珍しい部類のレンズではないでしょうか?
38mm F1.8と比較すると、奥まったところに小ぶりなレンズが鎮座しています。
地元の中古カメラ店で、何故か38mm(F1.8)と同じ価格で売られていたのを、思わず保護して帰ってきました。
描写性能は特に可も不可もなしって感じですが、色乗りは悪くないと思います。

<当時の広告>

 オリンパスカメラクラブの会報である「オリンパスフォトグラフィ」の1966年
bQに掲載されていた広告です。
F1.8の標準レンズ付きは当時24,200円でしたから、かなりのお買い得ヴァージョンだった訳です。


 40mm F1.4


標準レンズとしてボディとのセットでよく見受けられるレンズです。
私の持っているものはTTLbェないタイプのため、油性マジックでTTLbノ対応する位置を絞り設定リングにマーキングして使用しています。
同じ標準レンズである38mmf1.8と比較すると、F値1.4ということもあり、正面から眺める前レンズの面積は結構大きくてなかなかの迫力です。

発色等もなかなかのもので、おすすめできる1本だと思います。


ゲストのMazKenさんのコメントをご紹介

38mm 1.8より数段鏡胴の作りが良い(上質)。特にガタが少なくカチッとした作り。色バランスが1.8よりニュートラルで、コーティングによる固体差が少なそう? 描写はシャープで、開けて使えばボケも比較的きれい。標準レンズの標準を目指したことが良くわかる。38mmより無難な1本。


OLYMPUS Photographyに掲載された解説をご紹介
40mmF1.4のこのレンズは画角41度の大口径標準レンズです。 同じ画角でもハーフ用は焦点距離が短くてすみ、それだけピントが深く、35mm判のF2.8程度に使えます。 

●GズイコーオートS
●35ミリ版換算≒58mm
●画角:41度
●絞り形式:完全自動絞り
●TTLaF0〜6
●最短撮影距離:35cm
●フィルター径:43mm
●重量:165g
●当時の定価:16,800円

つい最近まで(1968年当時)はもっとも明るいレンズとされていました。 だがレンズ設計技術の向上により、高解像力レンズが作れるようになったことと、ファインダーが明るくピントが合わせやすいことなどから、暗いところはもちろんのこと、むしろ一般的にも、このF1.4標準レンズの方がよく使われるようになりました。
◆レンズ◆
6群7枚構成のこのレンズは、F1.8と同じタイプです。 明るくなるほどレンズバックが短くなり、ミラーに当るのでレンズ前群のパワーをゆるめ、後群を強くしなければなりません。 そのために出る球面収差を、後玉を2枚に分けて補正し、抜けのよい高解像力を発揮します。
◆構 成◆
外観、機構、操作性はもちろん、Fの特徴である35cmまで接写可能、16×12cmまで付属品を使わず写せるのも絞りF1.4の目盛付以外はみな同じです。 フィルター、フードもF1.8と共用です。



42mm F1.2
このF1.2という、ペンFの交換レンズのなかでは最も明るいレンズは、通常の35_カメラでは、深度が浅く特殊なレンズとなりますが、35_用のF2.0のレンズよりも深い焦点深度を持っているため、大口径レンズにもかかわらず非常に使い易いレンズであると、当時のオリンパスは評しています。
私も含め、このレンズを実際に使用されている方々の評価は概ね良好、いや高評価のようです。
レンズ構成は非常に凝った仕組みになっており、その結果、レンズの重量は標準38mm1.8の倍近く、40mm1.4よりも90グラム重いものになっており、ずっしりとしたもののようです。

ゲストの優さんのコメントをご紹介
42mm/1.2は色・描写とも素直な印象を受けます。猫の毛並みのやんわりした雰囲気など、被写体の質感をきちんと描写してくれるレンズです。開放時のやわらかなボケは一度ハマるとやめられません。
OLYMPUS Photographyに掲載された解説をご紹介
42mmF1.2のこのレンズは、最も明るい大口径標準レンズとして設計され、(*当時の)あらゆるサイズの一眼レフの中でも、これより明るいレンズはありません。 ハーフサイズ用のこのレンズは、焦点距離が短く、35mm判のF2クラスよりも深い被写界深度をもっています。 F1.2という大口径レンズが、普通のF2標準レンズなみに気軽く使いこなせるのも、このレンズだけの特徴で、ハーフの醍醐味です。
◆レンズ◆
6群8枚構成のこのレンズは、ガウスタイプを発展変形させたものです。 このレンでは、ガウスタイプの最後群1枚を3群3枚に分割し、高屈折中分散の新種ガラスをふんだんに使って、そのパワーバランスをとってあります。 コマ収差も最小限におさえ、その対称性をよくして、F1.2開放でも高解像力を発揮し、大口径特有のボケ味のよさも生かせます。
◆構 成◆
操作性や最近接距離は他の標準レンズと同じです。 自動絞りでTTLナンバー0から6、Fナンバー1.2から16。 フードは51mmかぶせ。 フィルターはズームや望遠レンズと共用の49mmねじ込みです。
●HズイコーオートS
●35ミリ版換算≒60mm
●画角:39度
●絞り形式:完全自動絞り
●TTLaF0〜6
●最短撮影距離:35cm
●フィルター径:49mm
●重量:255g
●当時の定価:25,000円



上画像は、38mm1.8との比較です。玉の大きさの違いが実感できますね。
(画像提供:優さん)


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