薬王堂気まぐれ通信使bU38  2011・10・21
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

気まぐれ広島人は広島大学の講師活動行ってきました
まさか教壇に立つ身にはならないだろうと思っていましたが少年期から青年期にかけて雑学・博物学・放浪・邪念・芸術・反社会・酒・女?に興味を引かれたことが逆に現代の若者たちには求められる資質となったのかもしれません。
タイトルは社会実践生物学特論!


紹介済み(546592)ですから皆さん知っていますね。
で、話の内容はと言いますと・・・

@、人生はそんなに甘くない!
A、人がやれることはやるな!
B、おじさんのように偉くなれ!
C、生殖能力があれば元気だ!
D、その他・・・!

といったことを話します。
聴講する院生達は就職活動真っ最中、、、
最初は、こんなおじさんの話に将来を左右されるなんて真っ平ごめんの様相ですが次第に引き込まれます。
さすが日本のエリート集団とあって物事を理解するのは早い!
年齢が同じでも、うちの次男とは全く違う感じがしました。
紙上の学問だけでは計測出来ないものが自然界には在る!
自然こそが完璧なものであって、あんたがたの研究テーマ、動物や植物のエリヤなんだと・・・
次第に養老孟司先生の口調になってきました。


23〜24歳の若者たちは純情でした。
漢方薬に使われる植物や鉱物、動物を実際に見せ、触らせ、臭わせ、味を感じさせることがいかに重要か!
虫の食った生薬(漢方薬原料)も有りますが、回虫もサナダ虫も知らない若者達には丁度いいかもしれません。
いい加減なものです。
質問が有りました。

学生:『先生、この生薬には小さな虫がいますが・・』

    ドキッ!

気まぐれ先生:『食べ物と同じで虫がつくようなものでないといけないでしょ!』

学生:『そう言われれば虫もつかない生薬は逆にやばいですね!』


やっと判ってくれたようです。
指摘された生薬は帰宅後、早速熱処理をしました。
そんなことをしているうちに90分の講義は終了しました。
皆さん、なんとなく満足そうです。


広島大学の広大なキャンパスにはフジバカマが咲き、ゴンズイが実り、キセルアザミが頭を垂れていました。
傍にアケボノソウが・・


アケボノソウ (リンドウ科)


若者よ、大志を抱け!
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