薬王堂気まぐれ通信使bU32  2011・8・28〜29
Yakuoudo Capricious Communications Satellite


28日(日曜)
今日は芸備線沿線を登って三次から君田方面に行ってみましょう。
宿泊は君田温泉卿・四季の家=グリーンハウスに予約しました。
総勢12名!まあ、家庭大サービスの日とでもいいましょうか!
食事は風呂施設のある森の泉本館、この地方独特のワニ料理(サメの刺身)を注文してみます。


29日早朝の神之瀬川

29日(月曜)
朝も早くから神之瀬峡谷まで遡上することにしました。
神之瀬峡谷最上部には高暮ダムがあります。
高暮ダムは戦時中、水力発電を目的として造られた古い建造物です。
この川では温泉(鉱泉)が出ていることで知られています。
またこの地方では砂鉄が採れる事から、たたら製鉄で栄えてきた(2011年9月2日中国新聞記事)ようです。
その名残でしょう、川では多くの鉄滓=金糞(かなくそ)を見つけることが出来ます。


たたら製鉄のときに出た鉄滓=かなくそ


八幡製鉄所が出来るまで日本の製鉄を担っていたがこの周辺、中国山地だったのです。
京都から福山〜尾道まで帆舟での航路、そこから上下町〜塩町〜三次を陸路で鉄を運んだものでしょう。
途中、杵築神社がありました。
歴史は相当古いようです。
奥の宮横には10年前(2001年4月)に来た時に牛の種付け用木枠が残っていましたが今は無くなっていました。
杵築神社に奉納された昭和14年製作の絵馬は残っていました。
この地からの日本兵7名の武運長久を願って奉納されたものです。
そこを過ぎると沓ヶ原ダムがあります。


沓ヶ原ダム湖

昔はこの傍に湯治用の木造宿泊施設が有ったことを思い出しました。
神之瀬峡谷に入りました。


神之瀬峡谷


所々水中から泡出続けています
実は10年前に確認したサンインシロカネソウを見てみたかったからです。
10年前は4月でしたので花の時期でしたが今は8月も末、はたして植物自体があるでしょうか?


サンインシロカネソウ


有りました。
ところどころに種の状態が確認できます。
ナメラダイモンジソウ
クジャクシダ
ウワバミソウ
ホツツジ
クサアジサイ
ミゾソバ
ダンコウバイ

渓流にはミョウガらしき植物が確認できます。


ミョウガでしょうか?


こんな山奥にミョウガが有るということは昔、人が住んでいたのかもしれません。

しばらくして下界に下りてくると、
オトコエシ
ゲンノショウコ
クズ
キツネノカミソリ
ナツズイセン
モミジドコロ
などが確認できます。
牛馬の安全を祈った地蔵さん(牛馬塚)が道の傍にありました。


タカサゴユリの咲く・・


タカサゴユリの咲く君田地区、
秋はそこまでやってきていました。
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