薬王堂気まぐれ通信使630  2011・8・15〜16
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

8月15日休日、燃料を満タンにして海に出てみます。
釣り糸を垂れますが魚信はゼロ、海も盆休みでした。
終戦記念日の今日、陽は西に傾きます。


8月15日の夕日が沈む

能美島にある大柿地区と大君地区、倉橋島の田原地区から太鼓の音色が聞こえてきました。
私の故郷は大君
3歳半まで暮らしていました。
音に誘われて上陸することにします
漁船に係留し「墓参り!」と書いた札を立てかけます。
徒歩で20分、小高い丘はかつて父親の生家があった場所、今は先祖が眠っています
久しぶりでした!
日はとっぷりと暮れ、旧大君小学校の校庭から盆踊りの調が響いてきます。
父親はここから戦地に赴いて、、、
先祖がいつも見ていた早瀬の瀬戸、倉橋島の山から今夜の月が昇ってきました。


8月15日の月が昇ってきました。左手に呉の明かり、対岸は倉橋島の田原地区 (大君町の旧実家址より撮影)

帰り盆踊りの会場に行ってみます。
いろいろな催しが行われていました
たこ焼き釣りフーセン、金魚すくい・・・


55年も前、胸を弾ませながら祭りに出かけたことを思い起こします。
歓声が起こりました
一等賞の自転車が当たったようです。
特賞もあります。
昔の思い出に浸りながら盆太鼓の音に酔いしれました。

   月が出た出た〜♪ 月が〜出た〜あ〜♪・・・



10時過ぎまで居たでしょうか!
そろそろ海に帰りましょう。
帰る海は真っ暗闇!波風がそれほど強く無いことを頼りに山口県域まで船を走らせます。
誰もいない海!
光を灯して水上を進むのは我艇のみ!
航行を終えて着いたのは離島の港、今夜はここで寝ることにしました。
目が覚めると昨夜の月は西の空に移動しています。
朝月の海船を走らせ、、、

日が暮れて、月が昇って夜が過ぎ、朝が迫って陽が昇る・・・


8月16日の瀬戸内海

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