薬王堂気まぐれ通信使bU23   2011・6・18
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

意外と知らないでいましたが近所にはまだまだ自然が残っているようです。
先日、近くの小川沿いを散歩中、水中に黒い影が二つ・・・なんだろうと目を凝らします。
大きな頭にひげがあり、体系はおたまじゃくしのような魚影!
ナマズです。


10年前にも10匹ものナマズらしい魚影が戯れていたのを思い出しました。
梅雨の時期、この川にはナマズが産卵のために集まってくるらしい!
詳しく観察することにしました。
川上に向かって口を動かしています
流れに向かって泳ぐときはひげを後ろに向けていますが時々前面に伸ばすことがあります。
動作は意外と俊敏です。


目は小さいのですが上から見つめている私を意識した動きをします。
葉の茂みに隠れたかと思うともう一匹出てきました
番(つがい)のようです。
この川にはクサガメイシガメミシシュピーアカミミガメ・スッポン・ウナギ・フナ・オイカワ・カワムツ・エビなどが生息しています。
上流部ではオオサンショウウオが確認されたこともあります。
場所は海水と真水が入れ替わる汽水域からすぐ上流!たくさんの鳥の仲間も確認できます。
ウナギやフナは水槽で飼えますがナマズは流水でないと飼えないそうです。
神経質な生き物なのでしょう。


帰り際、草むらに何か動くものがいました。
ねずみを大型にしたような・・・
鼻の周りに白いひげを蓄えていました。


足の指間に水かきが確認できます。


ヌートリアです。
正面から初めて見ました。
草食動物と聞きますが小魚や昆虫も食しているかもしれません。
足には水かきがありました。
原産地は南米と聞きますが太平洋戦争中に防寒服を作るため飼育繁殖されたと聞きました。
特にシベリア方面に進軍した日本兵に送ったとか・・・
戦争後、施設から逃げ出して野生化しているようです。
ヌートリアは私を認識して草むらに入り込みました。
野生が息づく自然は意外と近くにあるようです。
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