薬王堂気まぐれ通信使bU21   2011・6・2
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

夕方、近所の渓流を歩いてみました。
今、目に付くのは「ウツギ」です。


俗に言われる「うのはな=卯の花」、
純白のウツギの花が綺麗でした。


植物名に何〜ウツギと付くものに数種類あります。
たとえば、ドクウツギ、ツクバネウツギ、ヤブウツギ、タニウツギ、ハコネウツギなど・・・
ドクウツギはドクウツギ科、その他はスイカズラ科の木本植物ですが単なるウツギはユキノシタ科に属すると記憶しています。
ところが今、ウツギはユキノシタ科ではなくアジサイ科に分類される学説が主流となっています。
なぜウツギなのか?
ウツギは「空木」と言う。
つまり中空の木、幹の中が空虚になったパイプ形を指すらしい。
実際、ウツギの幹を切ってみますと穴が開いていました。


パイプ状の幹は丈夫です。
少々折り曲げても折れません。
それに程よい太さが色々なものに利用されてきました。
ウツギ(打つ木)とあるように鞭に使われたでしょうし、軽さも手伝って骨折時の副木に、あるいは軒下の屋根支え、うどんの汁を吸うストローにも使われたかもしれません。(気まぐれ広島人説)
花をよく見ますと10本ほどの雄しべがあり、葯を支える花糸は中折れの翼状で上のほうに突起があります。
そんなことはどうでもいいこと、今が一番綺麗な時期でした。
少し鑑賞してみましょう。

・・・


今は春と初夏との狭間の時期、派手な色合いの花は少ない時でもあります。
約1時間の散策、いろいろな植物が観察できました。
コナスビ
マダケ(竹の子)
ニガナ
オオバコ
スイカズラ
ヤブジラミ
ソヨゴ
クサイチゴ(実)
エゴノキ(落下花)

生き物数種、カエルトンボチョウなど・・

近所にも様々な自然が息づいていました。
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