薬王堂気まぐれ通信使bU19  2011・5・4〜5
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

4日、似島の安芸の小富士に登ったのが午後から、5時前に似島港に下りてきて家に帰ろうかな?と海の状況を見ます。
先ほどと違って波は弱くなっていました。
風も穏やかになっています。
日は已に西の山にかかりそうになっていました。
これなら山口県周防大島までは1時間と少しの航行で行けるはずです。

よし、行こう!



能美島を過ぎ、阿多田島を後ろに大島を目指しました
今日は黄砂がひどいのと岩国沖には島影がないことで目前には何も見えません。
頼りは自分の勘とGPS、それに紙の地図だけです。
お腹がすいてきました。
通り過ぎたのは一隻の小型タンカーのみ・・


岩国沖


岩国沖に米空軍の爆弾標的島が見えました。
あまり近づかないようにしましょう!
今夜は大島泊まりですが明日は上関原子力発電所建設予定地に行く予定でした。
4日の天気次第では祝島港に宿泊する予定でしたがこんなに遅くなっては無理のようです。
大島大橋が見えてきました
橋の色は緑色に塗り替えられています。


大島大橋


大畠水道を通り過ぎ今夜は大島町の港で一泊する事にします。
船溜まりの邪魔になら無いところに停泊し上陸してみました。
ここは大島町の小松地区、古い町並が残っています。


大島町 小松地区


民家も波風を意識してかぶ厚い感じでした。
とにかく腹ごしらえの前に風呂に入りたい!


銭湯を探します。
腰の曲がりかけたばあさんが二人歩いていました。

気まぐれ広島人:「こんばんわ、この近くに銭湯はないでがんすか?」

ばあさん二人は顔を見合わせこう言います。

ばあさん二人:「ここから15分歩いたら風呂に入れてくれる旅館があるから行ってみんしゃい!」

時はすでに6時半、勇んで歩き始めました
10分、15分、なかなか宿屋らしきものは見えません。
30分、やっと橋のたもとまでたどり着きます。
あのばあさん達、どんな歩き方をしてるんじゃ老化?
ところがこの旅館は宿泊をする人しか風呂には入れてくれないとフロントで断わられます。
なんじゃ〜〜
もう歩く気力は残っていませんでした。
近くのラーメン屋で定食を食べて夕食にします。
主人にタクシーを呼んでもらいました。
4日は早々に船中で寝る事にします。

5日、波風強し、後もう少しの航行でしょうが上関原発予定地には行かない事にしました。
30年前に2度ほど来た事がありますが予定地は波静かな湾の有る本当にきれいな内海の風景が広がります。
原発が出来て、若し事故があったとするならば10キロ圏内の祝島を初め、大島町、柳井町は甚大な被害を受けるはずです。
それどころか瀬戸内海国立公園は放射能の汚染地域となって人の住めない地域となるでしょう。
政治の事には触れたくはありませんが次世代の人のためにも自然豊富な瀬戸内海を残してやりたい!
そう願うばかりです。
笠佐島を見ながら大島大橋に別れを告げて浮島〜黒島を見ながら岐路につきました。
途中、何年振りでしょうか?スナメリクジラの息をする姿が数頭確認できました。


端島の西側

釣果  イヨベラ  たけのこメバル

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