薬王堂気まぐれ通信使bT93  2010・10・24
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

少し遅くなりましたが24日の日曜日、安芸高田市千代田町の八千代湖に行ってきました。
土師ダムの周辺植物を観察する目的で雨の中・・ご苦労なことです。
真鍋節夫会長を中心に活動する広島自然観察会に参加しました。


広島市に近い場所ですが上根地区を堺に江の川水系になります。
ここからの水は日本海に流れ出るというわけです。
土師ダムを渡り八千代湖の北面を進みますとチュウゴクボダイジュがあります。
この木は土師ダム建設時に見つけられ水没を避けるために移植されたもの(中国新聞社・広島県植物誌より)です。


チュウゴクボダイジュの実 土師ダム


中国新聞社刊・広島県植物誌より引用 伊藤氏のボタニカル画

中国山地(日本)にはマンシュウボダイジュという中国大陸を起源とする樹があり所々に自生しています。
チュウゴクボダイジュの実では5本の稜筋がはっきり確認できるということ、実の毛が多いということが区別点のようです。
そのほかボダイジュが寺や拝堂に植えられていますが古い時代の帰化植物とされています。
シナノキは日本古来からあるボダイジュによく似た樹木です。
土師大橋北側に集合し八千代湖大橋から湿地を経由してぐるりと植物を観察してみました。
八千代湖は人造湖であることや造成された湿地のほとんどは人の手が加わり外来植物が目に付きました。
その中でナス科の植物が目に付きます。
赤い実はマルバノホロシのようです。


マルバノホロシ


よく似たヤマホロシでは株下の葉に不規則な切れ込みがありますがマルバノホロシには見当たりません。
キャンプ地でワルナスビを見つけます。
ワルナスビも帰化植物のようです。
トマトに似た実がついていました。
多分、センナリホオズキと思われます。
センナリホオズキも帰化植物、
以前にも記述した事があるかもしれませんが、土師ダムが完成してしばらく後、水底に沈んだ我が家が日照りで現れてきます。
その時に石垣の一部が崩れているのを年老いた家主は見つけます。
それから数日をかけて修復したという・・・その石垣、今も水底に沈んでいる事でしょう。


土師ダム上流部・ふれあい大橋より撮影

帰り道、ハダカホオズキの実が雨に打たれていました。
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