薬王堂気まぐれ通信使bT82  2010・7・31〜8・1
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

7月31日土曜日、午後の仕事を早めに切り上げて秋吉台に向かいます。
広島東インターから山陽自動車道を西に走り岩国〜徳山〜防府を過ぎる辺りまで来ると疲れが出てきます。
秋吉台までは美祢東インターで下車し萩方面に一般路を走ります。

約170キロ以上は走ったでしょう!
トロン温泉?のあるオートキャンプ場バンガロー(晩借ろう!)で一泊します。
次の日早朝、あたりをうろついてみました。

山仕事をする5〜60歳の男性に会います。

気まぐれ広島人:「ここらの山はスギを植林してるね!」

山仕事親父:「丁度、この上に水脈があるんでスギが育つんだが辺りはほとんどヒノキだね!今日はスギの間伐をやろうかと思っとるんだ!」

生憎、雨模様でやるか?やめるか?迷っている様子・・・

山仕事親父:「ここらの田んぼの周りはトタンと網で覆っているがイノシシやシカは飛び越えて入ってくるよ!お上から金が出ちょるからやってるふうさ!スギも60年育てて売るようにしとるが一本いくらもしないね!トラックに積む木なら一本150円から200円だがね!」

気まぐれ広島人:「ええっ!60年も育ててそんな値段ですか?」

結局、材に使えないスギはチップにして糊で張り付ければ一万円くらいの建材に変身するらしいのです。

山仕事親父:「シカが増えればイノシシが減るね!時々クマもいるよ!」
そういえば山仕事親父の車の中はシカの角が飾られていました。

山仕事親父:「なんなら、車であの山を案内してやろうか!」

願ってもないことで、渡りに船という幸運に恵まれます。
車に乗せてもらいます。


前部にシカの角の飾りが並んでいます。
衝突したらシカの角に刺さって穴が開きそうです。
チェンジギアもシカの角で加工されていました。
サイドブレーキの取っ手もシカの角
後部座席もシカの角が飾られて危ない車だな〜と思いました。
それでも栗山を案内してくれて色々と説明してくれました。
感謝!

昼過ぎから秋吉台に行ってみます。
草原の中央にこんもりとした森が残されていました
長者ケ森
中に入ってみます。


炎天下の草原から入ると中はひんやりとした別世界がありました。
タブノキカゴノキ・ヤブツバキ・イヌビワ・・・といった木々で覆われていました。
中央の樹下は広々とした空間となり長い年月が造り上げたものと想像出来ます。
それにしてもこの一帯はカルスト台地、川らしいものが全く見つかりません。
雨水はすぐに浸透し地下の石灰岩を溶かして洞を形成するらしい!
そのカルスト台地を歩いてみました。


誰もいない平原、昔はどこの家でも飼っていた牛の餌を作るために山焼きをしていたらしい!
地獄台という高地まで足を伸ばします。
秋吉台山の地獄台
四方は見渡す限り草原です。
西に岩が露出した高地北に風は流れ東にドリーネを持つ草原が見えます。
風は南から吹いていました
それにしても暑い日でした!
植物を見てみましょう。
この時期、花らしいものといえばオニユリが目立ちます。
ムカゴがあるのか?ないのか?コオニユリにも思えます。
その他を見てみましょう!
マルバハギでしょうか?
クズ
メドハギ
サイヨウシャジン
ハンショウヅル
ヒメジョオン
サワヒヨドリ(ヒヨドリバナの種類かも)
イヌビワ
ウツボグサ
ジャケツイバラ
カセンソウ

クサギ
クサスギカズラ
イボタノキ
カワラナデシコ
ネムノキ
ノアズキ
トコロ(モミジドコロ?)
ウバユリ
ヤブカンゾウ
オミナエシ
オトギリソウ
オトコエシ
サルトリイバラ
ウマノスズクサ
ヨロイグサ
アキカラマツ


帰る頃には少しだけ涼しい風が吹いていました。

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