薬王堂気まぐれ通信使bT77  2010・6・7
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

少し前のことになりますが岐阜城のある金華山に登ってきました。
6日の日曜日は名古屋で学会があり、その夜は広島から岐阜に出張中の友人を訪ねます
岐阜の夕暮れはよかったですね。


JR岐阜駅前


7日早朝、ホテルを暗いうちから抜け出します。
確か長良川の傍の、かなり高いところにお城があったような!
20年前に訪れた記憶を頼りに金華山登山に挑戦します。


登山コースはいくつかあるようでしたが百曲がりコースを登ることにします。
スズメバチに注意の看板にドキッとしましたがここまで来たからには登ってみなければ・・・
曲がりくねった急な斜面は硬い石ででこぼこしています。
誰にも会うこともなく1時間、ロープウエイ終着駅まで登ります。
ここからは平坦な尾根道が続き天守閣まで足元が整備されていました。
天下第一門を経て二の丸門に到着します。


二の丸門より見える岐阜城天守閣


この辺りで他の登山道から登ってきた数人の健脚に会います。
岐阜城の歴史は途中の看板@AB、で知ることが出来ました。
齋藤道三から始まって織田信長の岐阜統治、戦国の世に幾度となく領主が変遷した重要な土地だったようです。
そういえば先週の薬王堂気まぐれ通信使では織田信長に目を付けらていた毛利一族の事を載せました。
午前6時半、やっと岐阜城天守閣入口に到着しました。
正門はまだ閉門された状態・・・少し早すぎたようです。
頂上にあるベンチに腰掛けて咽を潤します。
登る予定もなかったのですが、この靴でここまで・・・
それにしても早朝登頂をこなす岐阜の年よりは元気です。
長良川のある岐阜の街を見ながらめい想の小径を下ることにします。


長良川を見下ろす

途中、確認できた木本植物を記録してみましょう。

モチツツジ
アラカシ
ツブラジイ
ネジキ
ミヤマガマズミ
ウツギ
ソヨゴ
テイカカズラ
アベマキ
アオキ
ヒノキ
ザイフリボク 
ウスノキ
カナメモチ
イズセンリョウ
コバノトネリコ
タカノツメ
コシアブラ
ヒサカキ
サカキ
リョウブ
ミツバツツジ
ヤマウルシ
ツルウメモドキ
タマミズキ
アリドオシ
ヤマアジサイ


ウスノキの実か?


ウスノキ?の赤い実は印象的でしたね。
頂上の岩にあったベンケイソウ科のこの植物はタイトゴメでしょうか?
その他、岩肌にはシシランと思われるシダとヒトツバの群生が見事でした。


ヒトツバの群生


長良川の水蒸気が昇ってくるのでしょう西側の斜面は東側の乾燥に比べ随分植物も豊富です。
途中、岐阜城を見上げると高地にあるはずもない竹林が見えます。
昔、食料に植えたものと想像出来ます。
湿気のあるめい想の小径にはシダ植物が目立ちサンショウソウがありました。
金華山の地質は火打石にも使うチャート岩石層で構成されています。
ロープウエイ入口まで下ると靴もかなり傷んでしまいました。


岐阜公園から岐阜城を仰ぐ

午前7時半、バスに乗り込んでJR岐阜駅に向かいます。
午前8時にホテルに到着します。
朝食を腹いっぱいに押し込んで・・・さ〜、広島に向けて帰りましょう!
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