薬王堂気まぐれ通信使bT57  2010・1・17
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

次男を伴ない音戸の瀬戸を通って情島に行ってみました。
情島は広島藩時代(1654年〜)に馬を飼育する島として人が住むようになったと言われています。
私は30年前に来たことがあります。


音戸の瀬戸を通り抜け波多見と小アジワ島の瀬戸を通り抜けましたがここは浅瀬で干潮時は危険水域でした。
危ない!危ない!
桟橋に船を横付けします。
桟橋にいた老人に聞きますと島民は現在、10名くらいと言う。
何をしに来たのか?と聞きますので、植物を見せて下さい!と答えます。


島の家屋はかなり荒れているようです。
先ず島の神社に挨拶をしましょう。
新宮神社、いつの頃からあるんでしょうね。
大きなクスノキが有ってイチョウの木の横に葉の落ちたエノキ?でしょうか板根を持つ大木がありました。
島には古墳(円墳)らしいものがあるというから、かなり昔にも人が住んでいたらしい・・
30年前には集落から一番高い山に登って南を見たことがありますがすでに道はブッシュになって入れませんでした。
ミカン山も放置されています。
寺なのでしょうか?ひときわ大きな家屋屋根が赤いトタンで覆われていました。


横道が見つかったので登ってみます。
ほとんど人が入っていないような感じでした。
それもそうでしょう、高齢者10人しか住んでいないのだから・・
あとで聞いたことですが数年前からイノシシが泳いできて畑を荒らしているとか!
高台にある栗の木の下にはイノシシのぬた場がありました。
イノシシは怖いですからね。
途中、植物を見てみます。
カクレミノ
シロダモ
ヤブニッケイ
ミツバアケビ
サネカズラ
ネズミモチ
ビワ
ボタンヅル
ツワブキ
ヤブソテツ
ホシダ

途中にムクロジの大木が有りました。


ムクロジ

ムクロジは古い外来植物らしい!
を羽子板の重石に使います。
それに数珠を作るのには丁度いい大きさでよく植えらたと聞きます。


ムクロジの実


集落に下りてみましょう。
小学校の跡があります。
20年前に廃校になったと横で畑を耕す夫婦から聞きます。
何処まで行ったのか?と聞かれて、ミカン山と答えると、あそこの海側は断崖になっていて足を滑らすとわからなくなるらしい、一人では危険だと聞かされます。
断崖には2箇所ほど洞穴があって人が数人住めるほどの広さがあると言う!
噂では平家の落人が住んでいた!と老人は続けます。
なるほど・・・
島の路地は静かでした。
ダイコンタコの足を干しています。
スズメバチの巣・・それにしても放置してるんですね。
海岸に出てみると老婦人が海草を干しています。
何か?と聞くと畑の肥やしにすると言います。
ヒヨドリジョウゴの有る港を過ぎ左手の海岸に行ってみます。
正面に見える島は小情島、海は透き通るように綺麗でした。


トベラ
マサキ
ハマナデシコ
セトノジギク
ダンチク
などがあります。
一つだけわからない樹木がありましたね。
下の方は刺に覆われていました。
ここにも横穴が数箇所あります。
行き着いたところには船板で覆われた家が一軒!
台所らしいところには古い魔法瓶らしいものがある、作業所の跡のような・・・なんでしょう?
桟橋から覗くとメバルが泳いでいます。
今日はそっとしておきましょう!


メバルの遊泳

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