薬王堂気まぐれ通信使bT52  2009・12・6
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

広島市が一望できる黄金山に登ってみました。


午後3時過ぎ、日は西に傾きかけています。
風は西から東に向かって吹いているようです。
広島市には高層ビルが出来るようになりましたね。
昔、小学一年生の時に黄金山の山頂に来たことがあります。
細い路を駆け上がって山頂に登り着いたら小さな木製のベンチが一つあったことを覚えています。
あれから55年・・・!
山頂付近はどんな植物があるのでしょう?
アキノキリンソウヤクシソウヒヨドリジョウゴマンリョウナナミノキサルトリイバラ
赤い実が目立ちます。
ズミの実が生っていました。


ズミ

ズミはバラ科・リンゴ属(ROSACEAE・Malus toringo)
リンゴを小さくしたようで、かじるとリンゴのような甘みがあります。
もそっくりでした。


サネカズラ

その横にサネカズラがあります。
マツブサ科・サネカズラ属(SCHISANDRACEAE Kadsura japonica)
二つの植物ラテン名にはリンゴ、カズラ、と日本名が組み込まれています。
学生時代、長野県でよく似たチョウセンゴミシ(友人からの画像)を見ました。
チョウセンゴミシはマツブサ科・マツブサ属(SCHISANDRACEAE Schisandra chinensis)
ラテン名には中国をあらわすchinensisがあります。
マツブサは(SCHISANDRACEAE Schisandra nigra)
nigraとはどうゆう意味なんでしょうね?
nigellaを牧野植物図鑑では黒と記載していました。
マツブサは熟すと黒くなります。
サネカズラとチョウセンゴミシの種を比較してみましょう。


腎臓の形をした4ミリほどの種が一つか二つ入っています。
二つの種は非常によく似ていました。
チョウセンゴミシは五味子(北五味子)と呼ばれ咳を止めて体力をつける漢方薬として用いられます。
サネカズラはビナンカズラとも呼ばれ南五味子と称されて、五味子の代用品として用いられたことがあります。
ビナンカズラの茎を切って水に入れると粘液が出ますので髪の鬢(ビン)を整えるのに使われたことから命名されたと言われています。
広島県で数年前に採取したマツブサの実を載せてみましょう!
ホーム   一覧に戻る