薬王堂気まぐれ通信使bT50  2009・11・23
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

久し振りに岐阜県に行ってきました。
名古屋で漢方関係の学会があり二日目のオプション会員交流の小旅行でした。
場所はエーザイ製薬・内藤記念館(薬博物館と薬草園)
綺麗に手入れされた薬草園でしたね。


エーザイ内藤記念館内にある薬草園


晩秋、目立つ花らしきものはありませんでしたがサフランだけは綺麗に咲いていました。
オシベの黄色い葯の間から、3本に分かれた真紅のメシベが伸び上がります。


サフランの花


薬用植物を観察してみましょう。

タラゴン  解説板・・・いきなりわからない植物が出てきました。

セージ  解説板・・・ソーセージの味付けに使ったとか?

チョウジソウ
・・・広島県で自生を見るが稀!
アメリカアリタソウ (荊芥) 

あまり目にしない植物が植えられています。

フジバカマ 解説板 (蘭草)
カワミドリ (かっこう=パチョリ)
アカヤジオウ (地黄)
カイケイジオウ (地黄)
ヤーコン
トウキ (当帰)
ホソバオケラ (朮)
リュウノウギク (竜脳菊)↓


ボタンボウフウ (防風・代用)
スイカズラ (忍冬・金銀花)
クズ (葛根)
カギカズラ (釣藤)
センダン (川楝子・苦楝皮)
ツルドクダミ (可首烏)
オオツヅラフジ (漢防己)
ナルコユリ (黄精)
タチビャクブ (百部)
ハマビシ (シツリシ)枯れた株がありました。
種をそっとつかみあげてみます。


ハマビシの種子 漢方ではシツリシとして痒みやめまいに使います。


刺のある大小不定形をしていますがよく見ると菱形をしていますね。
1998年7月、福山にある走島ハマビシの自生を見たことがあります。
鞆の浦から船で30分ほどかかる沖合いの小さな島でした。
走島の砂浜にあったハマビシは数年前に絶えたと聞きました。
残念です。


1998年7月、福山市・走島にあったハマビシの花 (今は絶えて無いと聞きます)



ウコンがありました。
ここでは、ウコン(鬱金)解説板 花のあと ・ガジュツ(莪朮)解説板ハルウコン(姜黄)解説板クスリウコン 解説板を並べて栽培しています。
クスリウコンは初めてでした。
クスリウコンはガジュツに似た地上部(葉の主脈が紫色がかる!)ながら、根茎には色素のクルクミンを含み黄色で青白色のガジュツとは違っていると表示板には書いてあります。
以前、ウコン・ハルウコン・ガジュツの違いを概略区別する為に作成した画像がありましたので載せてみます。



日本のくすりの歴史を展示した博物館・内藤記念館もよかったですね。
ここの展示も素晴らしかったですが話が長くなるので今日はここまでにしておきましょう。
皆さんも長生きしましょうね・・・


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