薬王堂気まぐれ通信使bT48  2009・11・8
Yakuoudo Capricious Communications Satellite


ハゼノキの紅葉が綺麗な時期になりました。
気まぐれ広島人は一人物思いにふけるために散策に出かけます。
ここはむやみに樹木を伐採しない地区、そのために色々な動植物を見ることが出来ます。
樹林の小路に入ってみました。
イズセンリョウ
シロダモの花(赤い実)
シャシャンボ
シャシャンボの実は甘酸っぱくたくさん集めてジャム(ブルーベリーに近い!)にすることが出来ます。
林床にはスダジイやトベラの葉、アベマキのドングリ、それにクロキと思われる実などが落ちていました。


ヤブミョウガ
ヤブニッケイ
クロキ
タイミンタチバナ
テイカカズラが実をつけています。
足元に赤い帽子のようなものがたくさんありました。


この時期になると毎年見にきますね。
ツチトリモチ
広島県ではここでしか見ることが出来ません。
トリモチでメジロやウグイスなどの小鳥を捕ることは禁止されていますがツチトリモチの名前の由来はトリモチを作っていたことからと言われます。
クロキなどハイノキ科の根に寄生する葉緑素を持たない植物。
雌花だけの集合体(花序)で未だ雄花は見つかっていないと言われます。
絶滅危惧種U類に指定されている植物ですが足が滑って一株転げ落ちましたので試してみましょう。


@、先ず、地下部の約20グラムを鉄鉢に入れてみます。
A、鉄棒で砕きます。
B、数分の作業ですが色が黒ずんできました。
C、砕いたものを丸めティシューで水分を吸収します。
D、ゆっくりと割りますと粘り気のある糸を引きます。
E、指に付いた粘着物質はかなり強力でした。
F、西洋タオルなどは簡単に引っ付いてしまいます。
なるほど・・・
昔からこうやってトリモチを作っていたんですね。
水分の多い中心部ではなく外側の皮の部分を使うともっと上質なものが出来そうです。

自然林の残る林を後にする頃には日は西に傾いていました。

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