薬王堂気まぐれ通信使545   2009・10・18
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

秋たけなわになりましたね!
次男を伴なって東山渓谷から吉和方面にドライブに出かけます。
渓谷にはナメラダイモンジソウでしょうか!岩肌の僅かな隙間に根をはっています。


ナメラダイモンジソウと思われる花


よく似た植物にジンジソウとダイモンジソウがあります。
ジンジソウ=「人」の字に似た花を咲かせることからこの名前となりますが、ダイモンジソウ=「大」の字に似た植物と紛らわしく混乱します。
友人から私の写した写真はナメラダイモンジソウと教えてもらいます。
渓谷ではモミジが紅葉しかけていました。
トチノキの葉も紅葉し流れ落ちる渓流の水音だけがあたりに響きます。


東山渓谷、紅葉したトチノキ



モミの樹の茂る林に入ってみます。
樹林はひんやりとした空気に包まれていました。
サラシナショウマ
クモキリソウ?でしょうか。
その他にはオトコヨウゾメの赤い実
冬に備えるエゾユズリハ
メタカラコウ
テリハノイバラ
ツルウメモドキ
ヤマノイモ
オトコエシ
ノブキの花の痕!実か?
ナナカマドの赤い実等が目につきます。
モミの樹林を抜けるとススキの穂がなびく秋の空が広がっていました。



赤い実のイイギリを仰ぎ見て山を後にします。
途中、湯ノ山温泉郷で汗を流します。
湯ノ山温泉の発端は1700年初期、地域の愛好家によって発見されたとか!
この地区の水田では他より早く稲が生長することから水温が高いことが知られていた!と言う・・・
と言っても鉱泉ですから2〜3度程度だったのでしょう。
確かに源泉水は冷たかった
シュウメイギク(キフネギク)の咲く垂水に身を任せます。


湯ノ山温泉の垂水


上に見える木造の建物は江戸時代から使われてきた湯治場の跡とか!
時の広島藩主=浅野候は神社創建をしてまでも湯ノ山温泉を庇護したとか!
ここの湯ノ山神社には「いざり車」が奉納されています。
足腰の立たない湯治客が乗ってきたいざり車と松葉杖は、帰る時には不要になって神社の天井に奉納された!という事でしょうか。
それにしても珍しい奉納物がありました。
湯あたりしたのか次男に運転を任せ車中でぐっすり寝込んで帰路につきました。


湯ノ山温泉郷から正面に見える東郷山

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