薬王堂気まぐれ通信使bT33   2009・7・20
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

九州から中国地方にかけて雨が降り続いています。
7月26日現在、広島地方では大雨・洪水警報が発令されています。
20日の月曜日頃から雨模様となりました。
気まぐれ広島人は太田川に様子を見に行くことにします。
物好きでしょう〜!
可部に近い地区まで行くと水量が増していました。
柳瀬地区は上流から流されてきた流木が渦を巻いています。


側溝には山からの水が容赦なく流れ落ちます。
道路脇では所々、山崩れの危険があるため通行規制がされています。
水は今にも堰を乗り越えてしまいそう・・・


それでも上流に車を進めました。
中国自動車道が太田川を横断する辺りまで来てみました。
対岸で何か漁をしている人がいるようです。
橋を渡って近くまで行ってみましょう。



気まぐれ広島人:「おじさん、何が獲れますか?」

おじさん:「鮎との、イダと、ナマズと、ギギなんかじゃ!」

気まぐれ広島人:「この大きな魚は何ですか?」

おじさん:「ニゴイよの。これはあんまり美味しゅうないんじゃ、秋にカニを獲る時まで冷凍にしとこう思うとる!」

ニゴイはあまり美味しくないということ・・・
カニとはモクズガニのことで10月頃から産卵のために下流に下りることから網カゴに魚の死骸などを入れて捕獲します。
産卵前のモクズガニは上海ガニによく似て美味です。

おじさん:「5年前の大水の時にはこの辺りまで水が来て家が流されそうになった!」

そう言って近所の家の窓枠くらいまで水が迫ってきたことを教えてくれました。

おじさん:「わしは3回くらい大水が出たのを経験しとります。特に50年に1度はひどい洪水になります。」



ダムが出来ようが出来まいが関係ないと言う!
水の多くは上流だけでなく近隣の山から流れ込むからだと説明を付け加えます。
少し雨の勢いが弱まったかと思われたので車外に出ることにしました。
雨にぬれたマタタビがなっていました。


マタタビの実


実が変形したものは花の時期か幼果の時にマタタビミタマバエという昆虫に寄生されたものだと言う!
家に帰って実を輪切りにしてみました。
種のある正常に熟したマタタビの実
虫えいとなったいびつな形のマタタビの実では種が発育していませんでした。
オニユリの咲く太田川流域、今はあまり花の咲く時期ではなさそうです。

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