薬王堂気まぐれ通信使bT27   2009・6・11
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

木曜日の午後、私は広島国際大学薬学部に講師として行ってきました。
対象は薬学科の1年生180名でした。
私の薬剤師としての経験を講義することで学生に薬学の興味を持たせるという主旨です。
私の薬局では薬局製剤が出来る環境(許可認定)のもと、漢方薬を中心に製造販売が出来るようにしています。
その他に鍼灸・按摩・指圧・マッサージという手技を併用した治療院も開設しています。

広島国際大学・呉(広)キャンパスの正面玄関をくぐると時計台のある大きな建物がそびえてきました。
その左手、十階建ての単独棟が薬学部でした。
今回、生理活性天然物質研究室・笠井教授のはからいもあり講義をすることが出来ました。
みんな若かったですね〜!
二十歳になっていない連中が多い!
男性学生数が女性学生数を上回ると言います。

大学時代の自分を思い出しました。
みんな、薬剤師となって将来何をするんでしょうね。
病院や保険調剤薬局に勤務する薬剤師も多いでしょうが私のように独自の道を選ぶ者も出てくるでしょう。
薬剤師は社会の様々な職種に就くことが可能です。
しかしながら自分の意思を反映した職種を選ぶとするとそれなりの信念と覚悟が必要になってきます。
貧乏覚悟の挑戦とも言えるでしょう。

講義は私ペースで進行しました。
人に話しをする!という点で何時も気をつけている事があります。
それは話すだけでなく、目で見て、触って、匂いを嗅ぎ、可能ならば味を確認してもらう!
それが私流の講義スタイルです。
180名の学生に漢方生薬の実物を見てもらうことは大変でした。
しかしながら実際に生薬(葛根・麻黄・桂枝・甘草・大棗・芍薬・干生姜)を触るほどに学生達は興味を示し始めます。
教室がざわめき始めました。
これがいいんです。
このことが私の目的としていたことなんです。
階段教室のあちこちで初めて見る漢方薬の原料に興味を示している証拠です。
教授が一喝します。
教室は瞬時に静寂と化しました。
すごいですね〜!教授の一喝!
懐かしい薬学時代を思い出しながら90分の講義を終了することが出来ました。
受付で講義終了の報告をして講演料をいただきます。
よほどの時に備えて開封しないでおきましょう
国際大学薬学部の生徒諸君!君達は優秀な人材ばかりと聞いています。
黒瀬川のほとり、左に灰ケ峰、右に野呂山と自然に恵まれた広のキャンパスで勉学に励み青春を謳歌してください。
君達は40年前の私なんだから・・・


帰路、海田大橋から広島市宇品方面を望む

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