薬王堂気まぐれ通信使bT18  2009.3.29
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

3月29日、今日はヒコビア会共催の植物観察会に参加することにしました。
場所は広島県の東部地区、福山の上流域になります加茂町・四川(しかわ)ダム周辺でした。


高速道路はETCを装備していますと全国一律千円で走れるという・・混雑していましたね。
速度は100キロ走行でしたが絶え間ない車の流れで、一車転ぶと大渋滞になりかねません。
ETCを付けないで何時まで高速道路が走れるか!挑戦してみましょう。
福山東インターを下りて山野峡に向かう182号線を北上します。
加茂地区で右に折れ少し走ると井伏鱒二の生誕地に到着します。
ここを左に曲がると四川ダムに到着します。
水量はたいしてありませんでした。
それよりもその上流の灌漑用ため池・大谷池のほうが水量がありましたね。


大谷池


この地域では水量が少ないために昔からため池が多く造られたといいます。
1時間ほど車で水源を登ってみます。
ハルトラノオムラサキケマンヤマアイセントウソウキランソウヤマブキヤブツバキなどの花が咲いていました。
コクサギの新芽が芽吹いています。
コクサギは葉をもんでみますと独特の香りがしますのでミカン科の植物だと確認できます。
10時の集合時間に合わせ四川ダムに向かいます。
昔のメンバーはほとんどいませんでしたね〜。
昔と言ってもほんの30年前のことなんですが・・・
広島県のシダを研究する松村氏が顔なじみです。
その松村氏から色々と教えてもらいます。
コバノヒノキシダトキワトラノオクマワラビサイゴクベニシダイノモトソウオオバノイノモトソウ、・・・
今回はイノモトソウ(中軸に翼がある)とオオバノイノモトソウ(翼が無い)の交雑種、セフリイノモトソウ(中軸先端部だけ翼がある)の存在を教えてもらいました。
松村氏はかつて確認されたエビガラシダを見たいという・・しかし今回はありませんでした。
石灰岩地域によく見られますヒメウラジロが一株だけ確認されます。
この辺りの上流には石灰岩の多い山野峡や帝釈峡があります。
タチツボスミレ仲間があちこちに咲いています。
指導者がルーペでハコベの花と実を見ていました。
どうもミドリハコベコハコベを見比べているようです。
知りませんでしたね。
キビシロタンポポが咲いているという。
シロバナタンポポは知っていましたが日本在来種のキビシロタンポポは知りませんでした。
花色はクリーム色で総苞は反り返らない種類です。
ヤブサンザシの花が咲いています。


ヤブサンザシ


ユキノシタ科の小さな木ですが秋には赤い実がなるでしょう。
ハタザオが花芽を伸ばす最中のようです。
昨年結実したジャケツイバラが開いています。


ヤブツバキ


何処にでもあるヤブツバキ、今が一番きれいな花の時期でしょう。
一人で山に来るのもいいけれどこうして色々な人から教わるのもいいものです。
白花のヤマルリソウと県内所々にあるコショウノキの花を確認して帰路につきました。


コショウノキの花

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