薬王堂気まぐれ通信使513  2009・2・22
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

2月22日、日曜日。今日はどこに行きましょうか!
朝からどんよりとして雨が振りそうです。
呉線を海岸に沿って車を走らせてみました。
呉〜広〜仁方〜川尻〜・・安浦!
一万円で売りに出されているかんぽの宿が話題になっていますので同じ頃造られたグリーンピア安浦地区を覗いてみましょう。


正式には「グリーンピアせとうち」という宿泊施設のある建造物です。
30年前、施設が出来ていない頃に友達とよくここまでメバルを釣りに来たものです。
それも真夜中、仕事が済んで車を走らせますので2時間はかかっていました。
今は入場料が500円要ります。
結構、車が来ていましたね。
しかし遊興施設のある建物に来る人ばかりで外には全く人が出ていません。
広い屋外駐車場に車を停めて海岸に出てみましょう。
ここは昔、採石場があった場所です。
こんな看板が目に付きます。
昔よく通っていた海岸に出る小路は通行禁止になっていました。
看板を無視して塀を乗り越えます。
生い茂る竹を振りはらいながら海岸に出ます。
砂浜の上に足跡が・・・
満潮時の波が足跡を消していますが先ほど付けられたもののようです。


偶蹄目特有のイノシシの二本爪の痕がはっきりと、それもかなり重量があるのでしょう、砂にめり込んでいます。
う〜ん!ここで引き返そうか・・・
結局、花粉舞い散る山に登ることにしました。
ズルズルズル〜!
このあたりにあった森林は江戸時代からの塩作りで煮詰めるために伐採されたと言われます。
近くに「塩谷」という地名が残っています。
乾燥した岩の多いこの地域では一度木を伐採するとなかなか生えてこないのです。


正面に見える横島では何とか伐採を逃れたのか、林らしい箇所が見られました。
イノシシの恐怖を感じながら道の無い坂道を登りました。
所々にあるはウサギのようです。
高度約50メートル、これ以上は登れそうもありません
眼下に見える瀬戸内海はきれいでしたね。


どんな植物があるか?見ながら下山します。
ヒサカキアカマツシャシャンボヤマモモクロキヒメユズリハなど、膝下はコシダで満たされていました。
海岸にはトキワススキが繁茂していました。


この地域は埋め立てられ放り出されて・・・後遺症の残る風景でした。
海岸には塩を出すための石組みだったのでしょうか?人の痕跡を残す場所と全く人気の無い風景とが混在します。
来た時には満潮でしたが帰りには干潮で雨が降っていました。
埋め立てられた水田はマガモの休憩地になっています。
山には水晶あるという、全く見つかりませんでしたね。
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