薬王堂気まぐれ通信使bT07  2009・1・12
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

新年早々、海ばかり出ていますといけないと思い、今日は近くの山に行ってみました。
場所は広島の様子が分かる絵下山(えげさん)、593メートルと呉を見渡せる灰ケ峰(はいがみね)、737メートルに車で出向きます。
その風景と自然を紹介しましょう。
先ず地図から説明しましょう。

私の住居は広島市の東、黄金山の近くです。
そこから矢野町を経由して約、30分ほどで絵下山の瀬戸内海が見渡せる場所(568メートル)に到着します。
車で来れますので便利です。

正面の坂町・鯛尾地区の向うに金輪島が浮かびます。
その向うは向宇品の林が見え、右手の小さな山が黄金山、左手の半分切れて写るのが似島(にのしま)です。
目を左方向に向け似島を正面に見てみます。
似島の更に向うは宮島、左に見えていますのは江田島です。
切串半島が延びているのが分かりますね。
更に左に目を向けます。
真ん中に江田島、今は江田島と陸続きになった能美島があります。
眼下に切串地区の弾薬庫施設がありフェリーが向かうのは呉湾方面です。
この山にはコウヤボウキが沢山ありましたね。
あとで詳しく見てみましょう。
呉が気になりましたので苗代地区を経由して呉市の見渡せる灰ケ峰に向かいます。
苗代〜栃原を通り狭い山道を登ります。
途中、ボタンヅルの実が逆光に照らされていました。
灰ケ峰山頂、気象台の置かれた山頂には展望台がありました。
呉市内が一望出来ます。


正面に煙を出す日新製鉄呉工場、左は休山、その向う太陽に照らされるのは情島や倉橋島等です。
目を左に振ると広の町が見渡せます。
日新製鉄の煙突が見える場所をもう少し大きくしてみましょう。
左に音戸の瀬戸を挟んで倉橋島、正面が私の生まれた能美島、
端島〜黒島〜大島〜平郡島と続きます。


余談ですが64年前、四国沖に迫ったアメリカの航空母艦から艦載機が上の島伝いに呉に攻め込みました。
目標は独立峰、この灰ケ峰だったそうです。
呉には軍需工場や造船施設など日本軍の重要な施設が密集していたのです。
地下にも工場が造られて今でも地盤が沈下したり陥没する箇所があるという・・・
戦艦大和を製造した第四ドック跡はIHI(石川島播磨工場)呉工場が使用しています。
製鉄所と造船所に挟まれるように海上自衛艦呉基地があります。
空路下にある端島では使われなかった爆弾を集落に落とされて十数名の島民が犠牲になりました。

航空機から見る瀬戸内海は綺麗だったでしょうね。


この景色を見ながら呉に爆撃に行くパイロットの心境はどうだったのでしょう!
そんな思いに駆られながら下山します。
湿地にはミズゴケギボウシヘクソカズラユリ科の種子ウメモドキ蓑虫が見られました。
そうそう、絵下山にありましたコウヤボウキを説明しましょうね。

                      コウヤボウキ キク科 コウヤボウキ属、


キク科の花は筒状花と管状花が頭花部分の花床に集まり、そこから伸びる総苞片は鋭く尖ることが多い!
子房は一室で受粉すると果肉をつけない果実が出来、冠毛を持つ果皮に包まれた小さな果実、痩果が出来ると・・・
ネットで植物に詳しい方から教わりました。
そうか!そうだったのか!

一つの頭花から15個の痩果が確認されます。
痩果をアップにしてみました。
自然は不思議で満たされています。
そんな一日でしたね。


黄金山に沈む太陽、2009年1月12日、5時10分、

ホーム   一覧に戻る