薬王堂気まぐれ通信使bS94   2008・10・5
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

10月5日、広島地方は生憎の曇天の日曜日でした。
疲れからか昨日から腰痛が・・・
月曜日から仕事をしないといけませんので身体を調整する意味で午後から車に乗ってみました。
行くあてもなく呉方面に車を走らせてみます。
休山トンネルを過ぎると阿賀の町に入ります。
音戸に通じる海岸線を通ってみましょう。
人通りの少ない道です。
阿賀南という集落から休山に通じる標識が立っていました。
軽自動車がやっと通れるくらいの曲がりくねった田舎道です。
上ってみましょう。

三津峰山の頂上付近でエビズルを見つけました。
取る者がいないのか見事な実をつけています。
味はブドウそっくり、種ばかりで果肉はほとんど無いようでした。
尾根伝いに休山頂上に向かいます。
雨は止む様子がありません。
道路から呉市が霞んで見えました。
500メートルの休山頂上、この稜線と山麓は以外に険しい!
戦時中、この山に多くの高射砲台がすえられたそうです。
他の高射砲に比べて休山の高射砲は命中率がよかったと言われています。
何機の飛行機が撃ち落とされたんでしょうね。
母親から聞いた話しですが、撃ち落とされた艦載機が田原近くの海上に不時着し、村民が伝馬船でこぎつけて竹やりで・・・そんな話しが残っています。
今は昔、ついこの前の出来事は次第に忘れ去られて行きます。
クサギの花が咲いていました。
実も付いていましたのでもう花も終わりでしょう。


クサギの果実


ソクズもありました。
クサニワトコとも言われるこの実は真ん中が引っ込んでこっけいな感じがします。
タケニグサが種になっていました。
ケシ科のこの植物はやはり種が小さいようです。
種子を包む鞘を破ると2個、時に3個の黒い種子が出てきます。
アリ散布植物と言われていますので本当にそうなのか?種子を拡大してみました。
確かに、エライオソーム(アリなどの昆虫が好む物質!)のような白い部分が見えます。 山道にクリが落ちていました。
けものには悪かったのですが少しいただいて帰ります。
山を降りたところはトンネルの出口、神田神社の近くでした。
社殿にお参りしてニレ科のムクノキエノキを比較してみます。
鳥が好む実はどちらも甘く感じられます。
ムクノキ(剥くの木)は特に甘く、葉を乾燥したものは鏡などを磨いたやすりに使われました。
太陽に向いた葉の表面にやすり状の突起が多いように思いました。

ムクノキ
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