薬王堂気まぐれ通信使bS86  2008・7・18日〜19日
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

スイス第4日目〜5日目早朝
昨日(17日)、ユングフラウヨッホまで登った私たちはバスでインターラーケンを通ってグリムゼル峠〜フルカ峠を越え、氷河特急に乗る為にアンデルマットの駅に向かいました。
アンデルマットで氷河特急に乗り換えて一路、マッターホルンの見える街、ツェルマットに向かいます。


今日は生憎の曇り空でした。
グリムゼル峠まではガスって外が全く見えません。
やっと最高地点に着きホテルでトイレ休憩です。
駐車スペースに見慣れない車が停まっていました。
写真を撮らせてもらって前を見ると水晶云々と書かれた建物が目に入ります。
中に入ってみましょう。
暗い通路に入ると水晶が並べられているではありませんか!
おお!素晴らしい!通路を抜けたところが店内でした。
火山の影響を受けながら造山活動を繰り返した地域だけあって水晶が沢山あるようです。
しかしここでは買いませんでした。
いい品物ばかりでしたが高いもの・・・!
15分の休憩後、雪の残るグリムゼル峠を下ります。
つづら折りの道を下ったところからフルカ峠が見えます。
氷河に削られた岩肌が生々しく感じられます。
近くまでバスが進入できます。
フルカ峠からの氷河を見てみましょう。



フルカ峠から見える氷河

最近は小さくなったという氷河ですが実際に見てその大きさに驚くばかり・・・
毎日、数センチずつ動いているというのですからまたまたびっくりです。
試掘された氷河に入ってみます
ここでも植物が目に入りました。
デカタチドリに似たラン科植物、ジムナデニア・コノプセアでしょうか。
キキョウ科のフィテウマ・ヘミスファエリクム、同科の花の内部や茎に毛の多いカンパヌラ・バルバタカンパヌラ・ティルソイデスは少し離れた肥沃な平原にありました。
ナデシコ科、ミミナグサに似たケラスティウム・ラティフォリウム
ユキノシタ科のシコタンソウに近いサクシフラガ・ブリオイデスかな?
キンポウゲ科リュウキンカそっくりのカルタ・パルストリス
セリ科シシウドに似た植物
キク科のアキレア・モスカタと思われるもの。同じキク科のカミツレにそっくりの花はなんという種類でしょう。キク科のアキノキリンソウにも似た植物。キク科アザミの種類、キルシウム・スピノシスシムムは氷河を背景に咲いています↓。


キク科キルシウム・スピノシスシムムと氷河

フルカ峠の休憩所でも水晶を売っていました。
レジを仕切るばあさんに話しかけます。

気まぐれ広島人:「Excuse me Basan. I would like to watch those Kristall in case」

ばあさんは鍵のかかったショーケースを開けてくれます。

気まぐれ広島人:「How much is it? I want this one

ばあさんは14フランと言い「Good one!」と付け足してくれました。
日本円で1500円か!まあ、いい買い物でした。
フルカ峠を後にしてアンデルマットに向かいます。
アンデルマットの駅が見えてきます。


U字谷にあるアンデルマットの街と駅

アンデルマットで昼食をした後、スーパーマーケットに入ってみましょう。
果物はあるようですが野菜が少ない感じでした。
ユキノシタ科、スグリの仲間の実を売っています。
タマゴが10個で4,1フラン。
一個=45円相当ということは日本より高いようです。

いよいよ氷河特急に乗り込みます。
車両はセカンドクラス(二等車)、天上部もガラスで出来ておりスイスの風景が楽しめるようになっていました。
アンデルマットからツェルマットまで約3時間の列車旅行です。
途中、フィスプ辺りの景色は絶景と言えるでしょう!
午後5時頃、ツェルマットに到着です。
この街はエンジンを使う乗り物が禁止されています。
ホテルからの車も電気自動車です。
馬車もかつては多かったようですが今はあまり見かけません。
街の道路を10分も進む宿泊するホテルに到着します。
ここのホテルは素晴らしかったですね。
バス・トイレ・寝具など最新式で綺麗な部屋でした。
特に窓から見えるマッターホルンには驚かされました。
夕暮れのマッターホルン、山際にクルスが光っています。


街のクルスの明かりとマッターホルン。18日午後7時過ぎ、ツェルマットのホテル部屋から・・

スイスに来た甲斐があるというものです。
今夜は街のレストランでスイス料理のミートホンデュをいただきます。
咳が出るのでビールは止めてグレープジュースにします。
スープ前菜?のあとでミートが出てきます。
本来はチーズの入ったチーズホンデュでしょうが日本人にはチーズが不評らしく中に食用油が入っていました
今夜はこれくらいにしてベットに入ります。

次の早朝、月明かりのあるマッターホルンに目を覚まします。


満月に近い月は刻々と動くのが分かります。
その様子を撮影してみましたので載せてみましょう。

@、月の明かりにマッターホルンが映し出されます。
A、ツェルマットの街はまだ眠りの中、
B、三脚の無いデジカメに夜の風景は揺れます。
C、月は完全に見えなくなります。
D、ホテルのテラスから見たマッターホルンと街、
E、頂上部分が少し赤味を帯びてきました。
F、赤い部分は少しずつ広がります。
G、冠部分が朝日に照らされます。
H、ゆっくりと下に向かって・・・
I、朱色は銀色へと変化して・・・
J、マッターホルン全体に朝日が当たります。


マッターホルンン全体に朝日が当たる。

その姿に荘厳さを感じました。
7月19日早朝、マッターホルンの見える山歩きが楽しみです。
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