薬王堂気まぐれ通信使bS82   2008・7・6
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

先週は脱腸手術について情報を提供をしましたね。
手術が成功したかどうか?腹膜の抵抗を確認する目的で私は海に出てみました
2サイクルの船外機はガソリンを多く消費します。
係留している場所から遠征する端島までどのくらいガソリンを使うか!地図上で調べてみました。
係留地〜ガンネ〜馬瀬〜保高島経由で往復94リットルのガソリンを使います。
係留地〜小用沖〜早瀬〜保高島経由では往復90リットルを使います。
小さな赤い点は釣り糸を下ろす場所です。

ガソリンが高くなり、そのうち船には乗れなくなるかもしれません。
ということで6日の日曜日、馬瀬〜阿田多島〜小黒神島コースで船を走らせました。
ガソリン約70リットル消費の船旅です。

三角形に見える小黒神島


今の時期はギザミがよく釣れます
最近増えてきたイヨベラは三枚に開いて天日で干します
イヨベラを嫌がる人も多いのですがこうして持ち帰り塩焼きにすると美味しいのです。
ギザミはなんと言っても塩焼きですね。
雄のアオギザミもいいんですが私は小ぶりな雌のギザミを焼き酢に漬けて食べるのがいいですね。
日が経つと頭ごと食べれますので美味しいと感じます。
特に小さなギザミがいい!(負け惜しみでは有りませんよ)
小黒神島は周囲1キロほどの小さな無人島です。
砂浜は少なく海面から急に山肌が続き広葉樹の森からは多様な鳥の声が聞こえてきます。
断崖に赤い花が咲いていました。
コオニユリです。
昨年海岸で拾ったコオニユリが一株、我が家で咲き始めています。
どうも一日に一花しか咲かないようです。
6月7日から花が咲き出しますが輪状に駆け上った蕾は一日一花ずつ開花していました。

7日から咲き始めたコオニユリの花。今日は12日、12日の蕾が開花するまでをまとめてみました。

では何時咲き始めるのでしょう??
6月11日の早朝5時前に花を見てみました。
すでに花は開き始めています。
2時間後、明るくなって同じ花を見ますと6枚の花被片(ユリは外側の3枚のガク片と内側の3枚の花弁で花を構成します)はすでに反り返っていました。
ずいぶん早く変化するものです。
じゃ〜今夜(11日の夜から12日の朝にかけて)観察してみてやろう!
枕元にタイマーとデジカメを置いて寝ました。
就寝前=11日午後11時30分
花は蕾のままです。
一眠りした2時間後、12日の午前1時30分
花は前日同様、蕾のままでした。
ガク片に当る花被片の先には緑色をした突起物があります。
この突起があるのはどうゆう意味なんでしょう?
また寝ます。
90分後、タイマーに起こされて花を見に出てみます。
花が開きかけているでは有りませんか!
12日午前3時10分のことです。
コオニユリの花は深夜=午前2時過ぎから開き始めるようです。

12日午前3時10分

何の為に?
朝に訪れる昆虫やチョウなどのポリネーター(受粉介在動物)の為に咲き始めるのでしょうか?
それとも暗いうちに訪れるチョウやガの為に開花するのでしょうか?
花は赤地に黒い斑点のある派手な色彩をしています。
明るい時に目立つように、同じ色柄を持つチョウにアピールしているかのようです。
開花時の雄しべは真っ直ぐで内にある雌しべを包んでいますが自家受粉をしないように葯がはじけていないようです。
それから90分後にもう一度起こされます。
午前4時50分、あたりは少し明るくなり始めていました。
六枚の花被片は完全に開ききり少し反り返っています。
雄しべの約は先のほうからはじけて花粉がのぞいています。
雄しべの花柱は雌しべとの接触を避けるかのようにゆっくりと外側に湾曲しています。
それで今、12日午前7時、コオニユリは準備万端と言ったところでしょうか花粉を媒介してくれるポリネーターを待つかのように大きく開いていました。
がんばれ、コオニユリ!

12日午前7時のコオニユリ

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