薬王堂気まぐれ通信使�ｂS７４　　２００８・５・４〜５〜６
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

5月後半の連休、皆さま、いかがお過ごしでしたか！
気まぐれ広島人も休日を楽しみましたよ。
記録に留めるということで二日間の出来事を紹介させてもらいます。

5日の早朝は雨でした。
友人の負谷さんと魚釣りに行こうということになりまして6時から船で出発しました。
ところが10分もしないうちに霧が出て辺りの島影など目視が出来ません。

こんな状態で船を進行させますと真っ直ぐ進んでいると思っても同じ海域をグルグル廻っている事が多いのです。
もちろん、船や岩礁にぶつかる危険性も出てきます。

気まぐれ広島人：　「負谷さん、物内れからコンパスを出して〜や！」

ごそごそと出してもらったのが30年前から使っているコンパス＝羅針盤です。
これがどんなに役立つか！
進路を南に定めて霧の中を直進しました。
やがて霧は薄らぎ遠くの島が見えてきました。
雲は低く垂れ込めていますが、先ずはこれで一安心。
メバル、アジなどを釣り上げて晩のおかずを用意したという・・・
どうでもいいけど負谷さん！ゴムの利いたズボンを買ってもらいなよ！


そんなわけで6日は連休最後の休日です。
私は一人で山に行くことにします。
場所は庄原を過ぎ、芸備線を上って西城という町に入ります。
町の上にJR芸備線が通っています。

そこから左に折れ山道を登って比和に至る峠に出ました。
ずいぶんの遠出でしょう。
人のいない野山に入ると気分が落ち着いてきます。
不思議におしっこの回数が増えてきます。
ここに至るまでに所々で下車して植物や風景を楽しみました。
今は丁度、田植えの時期です。
里山の道筋にフデリンドウが咲いています。

その傍にフジが花盛りでした。
フジ＝ノダフジは花序が長く下に行くほど咲いてない花が目立ちます。
ヤマフジは花序が短く花が一斉に開きます。
フジとヤマフジは茎の巻き方が違います。
フジは右巻き、ヤマフジは左巻きとなりますが、右巻き左巻きの概念は曖昧で工学系では反対を指すとも言われています。
植物の場合、私は手を棒に当て親指の進行方向で右左を決めるようにしています。

そのほか、この地域ではバイカイカリソウとイカリソウ(トキワイカリソウ)の住み分けが歴然としています。
混生している場所はありませんのではっきりとした線が引かれるほどです。
今は一年で最も綺麗な時期ですね。
比和に通じる峠を過ぎると静かな池がありました。

コバノガマズミ、蕾のハナイカダ、ヤマルリソウ、ユキザサ、イチリンソウなどが咲いています。
晩のおかず(ワラビ)を少しいただいて田植えの終わった風景に見とれます。

比和の町は誰も通らないメインストリートが印象的でした。

　　　　　　　これで気まぐれ広島人の連休は終わりです。
　　　　　　　　しっかりと働かなくっちゃあ〜いけません。

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