薬王堂気まぐれ通信使bS69  2008・3・20
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

3月20日の春分の日、気まぐれ夫婦は島根半島の旅に出ました。
午前7時に家を出ます。
国道54号線を北に向かい、三次〜赤名〜三刀屋〜宍道〜出雲と車を走らせました。
出雲大社に到着したのが10時過ぎでしたので約3時間と少しかかったことになります。
島根半島は宍道湖と中海をはさんで本土から少し離れた山脈の半島になっています。
その昔、二つの湖沼は海だったに違いありません。
大陸から人や文化が流れ着いたのが出雲の地区で一つの歴史の始まりだったように思えます。

出雲大社の参道

出雲大社の参道をくぐり本殿に挨拶をして荒神谷遺跡(大量の鉾が見つかった場所)のそばを通り松江方面に向かいました。
島根大学の横を通って中海に浮かぶ大根島を見ながら境港〜美保関と走りました。
美保神社の有る港に着いたのが午後2時過ぎだったように思います。
島根半島の東端、美保神社はえびすを祭る神社です。
普段、海に出る私はしっかりと手を合わせて大漁と海の無事を祈ったという・・・
それにしても日本海の荒波は容赦なく岸辺を洗い奇岩を造りだします
境港にかかる橋をわたり弓ヶ浜を南下して中海にある粟嶋(あわしま)神社に行きました。
島根県に来たつもりでしたが弓ヶ浜からは鳥取県なんですね。
粟嶋神社は江戸時代、中海に浮かぶ島だったとか!
こんもりとした鎮守の森は伝説を含み、たくさんの植物を見ることが出来ました。

粟嶋神社の境内

午後4時過ぎ、辺りはどんよりと暗くなり始めています。
未完成の高速道路(山陰道)を松江方面に引き返します。
このあたりは国引き伝説のある民話のふるさとです。
周辺には古墳や神社があちこちにあり人口もさほどありませんので広い畑地が残っています。
玉造(たまつくり)の茶臼山にある眞名井(まない)神社に立ち寄ります。
神社を廻って気づくことですが水が滲み出ている場所にあることが多いということです。
水=生活=人の暮らし・・・信仰・・・
私は信心深いほうではありませんが日本人のルーツがこのあたりにあるように思えます。
眞名井の瀧(ソーメン流しで有名)を後にして神魂(かもす)神社に向かいました。
どう見ても神魂=かもすとは読めそうもありませんね。
この神社は本殿の床高から古式の神殿造りとされて国宝なんです。
確かに高床の神社でした。

国宝の神魂(かもす)神社社殿

そこから熊野神社に向かいました。
それにしても由緒ある拝所の多いこと・・・
人口の割りにずいぶん歴史の痕跡が多い場所です。
過疎化の影響でしょうか暗くなった車道には車がちらほら!
熊野神社に着いたのは午後6時過ぎでした。
由緒ある本殿に挨拶をして傍らの熊野温泉で出雲ソバをいただき、温泉で疲れを取ったという、
広島の我家に到着したのが午後11時を少しまわっていましたからハードなドライブだったことがわかると思います。
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