薬王堂気まぐれ通信使bS65  2008.2.23
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

23日は風と雪の影響が残る休日(日曜日)でした。
気まぐれ広島人夫婦は昨日からの荒れ模様が少し凪いできたようなので宮島の七浦巡りをすることになりました。
周囲、31キロの宮島は一周する道路がありません。
素晴らしい自然が残る島巡りでしたので前編と後編に別けてお話ししようと思います。

前編

広島市を出航しSの聖崎(ひじりざき)から南西側のG可部島〜H革篭崎(こうござき)までの様子を紹介します。
気まぐれ広島人夫婦の夫婦船は化石燃料をしっかり注ぎ込んで出発します。
昨夜からの雪で船のフロントガラスには雪が積もっています。
係留地から宮島の大鳥居まで18キロ、約30分の船旅です。
途中、西側の鈴峯周辺の山はうっすらと白くなっていました。
後ろに見える山も雪雲が覆っています。
正面の宮島辺りも雪模様!
宮島の北の端、聖崎沖に到着します。
人のいない海岸を過ぎると長浜神社が見えてきます。
この神社も歴史が古く船の安全を祈願する社と聞いています。
フェリーの到着する港が見えてきました。
赤いラインの船がJR、青い色は民間会社のフェリー船です。
このあたりで雪がひどくなってきました。
五重塔も千畳閣も屋根が白くなっています。
大鳥居の前までやってきます。

満潮まじかの大鳥居、その向こうに見える本殿の屋根も白くなっています。
潮が引くとこのあたりは御笠浜という砂浜が現れます。
西の松原という砂州の灯篭も私の先祖が80年前に来た時と同じのようです。
松原を過ぎ、大元公園を過ぎると水晶山があります。
かつては海岸を迂回していたのでしょうが今では水晶山の下にトンネルが出来ています。
そして網ノ浦の桟橋
ここは出ることはあっても入ることはない島民専用の葬式桟橋です。
宮島は神の島ですから墓を造らないのです。
そこを過ぎた江ノ浦には景観を気遣った島の焼却施設があります。
このあたりまで観光客は来ません。
小さな浜(けんか浜)が続きます。
船は宮島水道の最も狭い箇所に近づきました。
今は埋め立てられていますが大きな干潟の多々良潟
(上室浜)には人影もなく山には雪の降ったことがはっきり分かります。
下室浜には船着場があり、浜の奥に広島大学理学部・宮島自然植物実験所があります。
内侍岩というのでしょうか、浜にころがる大きな岩が見えてきます。
浜にはあちこちに岩が現れます。
ここらあたりの水道が最も狭い箇所で右手には弥山をしのぐ高さの経小屋山(597メートル)を見ることが出来ます。
御床神社が見えてきました。

                               御床神社

この神社の前の岩には亀裂が走り宮島のシンボルとされる紋の模様が刻まれていると言われます。
由緒のある重要な社で本殿と同じく女の神様が祭られているとか・・・
このあたりは昔(平安以前)の風待ち港があったとされる遺構がある場所です。
鳥の声だけが時々聞こえる自然の世界が広がります。
昨年、ニュージランド南島に行きましたが其の環境を髣髴とさせる大自然の風景が広がります。

すばらしい景色です!
須屋浦が見えてきました。
須屋浦神社の砂浜に鹿が遊んでいます。
浜をぐるりと廻り、ガツン!何かスクリュウにぶつかったようです。
後で判ったのですが浅瀬の岩にスクリュウをぶつけてしまったようです。
須屋浦の鼻に近づきます。
南に航路を取ると右手に無人の可部島が見えてきます
ここは暗礁の多い海域です。
海上に群がるのはウミウでしょう。

エンジンを気にしながら宮島の裏手に進み突端の革篭崎を目指しました。
           ホーム   一覧に戻る