薬王堂気まぐれ通信使bS55  2007・12・16
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

12月16日・日曜日、先日の夜は忘年会があって午前様でした。
それで今日は第461回のヒコビア植物観察会に行くんですから・・・
元気がいいでしょ!

牡蠣ヒビ(幼カキを育てる)

今日は呉市音戸町の瀬戸島山(標高339.5メートル)に登りました。
集合は午前10時に奥の内小学校です。
朝は8時過ぎに起きまして二日酔いながら行きましたね〜
40名弱集まっていました。
校庭ですこし説明があり出発です。

冬ですからあまり花らしいものは見当たりませんでした。
シダが多かったですね。
シケシダ・ゲジゲジシダ・トラノオシダ・ミツデウラボシ・オオイタチシダオニヤブソテツコシダコモチシダなど・・
コモチシダには小さな子供が付いていました。
コシダには泥が付いていました。
イノシシが風呂を浴びた後に葉に泥をこすりつけたものです。
痒みを和らげるためでしょう。
松の木には泥がついて樹皮が丸くなっています。

ノガリヤスクズヤクシソウノジギクアラカシなど、普段あまり気にしない植物を見ながら山の田を過ぎ、送電線のある尾根筋にやってきました。
ここからの風景は格別でしたね。
先ずDの方向を見てみましょう。
もう少しアップで見てみますと・・・
ヨットが帆をなびかせながら・・・

では@の方向は・・・
向こうに情島(大情島)が見えます。
情島は現在10名くらいの住人が住んでいます。
昔は広島藩の馬の飼育をしていた島です。
戦時中は軍馬を放牧していました。
島は現在も個人の持ち物だとも聞いています。

Aには突き出た半島が見えます。
広島県の水産試験場の建物があります。
この付け根には波多見(はたみ)という場所があります。
太平洋戦争中、波多見は特殊潜航艇の練習基地で亀ヶ首まで潜水しながら秘密訓練をした場所です。

B↓の方向には音戸大橋が見えます。
その向こうには呉の市街地があり、遠くは灰ヶ峰。

中央の赤い橋が音戸大橋です。
Cは帰りに能美島から瀬戸島山を見たところです。

尾根筋を過ぎると人くさい林に入ってきました。
竹林がありモッコクや実がついたミヤマガマズミがあります。
モッコクは植えられた感じがします。
ミヤマガマズミは肥やしがきいているようでした。
イヌガシの樹を見つけました。
竹林はタケノコを採取する為に植えられたようです。
案の定、お寺に出くわしました。
音戸町のお寺ですね。
名前が「清盛寺」!そんなに古くはないのでしょうが住職が住まない無人の寺でした。
小さなドアを開けてみます。
五右衛門風呂ですね。
今ではこの風呂の名前を知らない人も多い・・・
タケの第一関節を切ってみましょう。
穴が開いていればマダケと聞きます。
無ければハチクだと言います。
頂上付近までやってきました。
カクレミノタマミズキヒメコウゾクサギオオバヤシャブシコクランサネカズラなどが見られます。
前を行く関先生は帰化植物であれ嬉しそうに名札を付けます。
この先生には30年前から植物のことを教わっています。
人から離れ林道を進んで行きましたらカラスが頭上で騒ぎます
何だろうと二人連れに近づきますとイノシシを捕って水に浸しています。
それを狙ってカラスが多かったんですね。

気まぐれ広島人:「犬を使わないんですか?」

猟師:「そう、使わんの!8年で千頭捕まえたかの〜!」


この島ではイノシシが多く駆除されています。
先年も手負いのイノシシに近づいて命を落とした人がいます。

猟師:「あれはイノシシのことを知らん素人じゃったけんの〜、」

特に手負いのイノシシには近づいてはいけないそうです。
牙がありますので襲って来るそうです。
今日のイノシシは約80キロで中くらいの大きさだと言います。
水に浸すのは血抜きをするためと身を冷やすため、それに毛に多いダニなどを追い出す措置のようです。
二人の猟師はイノシシを水に入れたままその場を離れました。

わたしは昼食を済ませ帰り支度をしたという・・・今日は本当に疲れましたね。

2007・12・16日 ヒコビア植物観察会参加者
ヒメツルソバを見ながら下山です。
皆さま、ご苦労様でした。
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