薬王堂気まぐれ通信使bS49   2007・11・4
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

11月4日、当年58歳(とうとう言ってしまった!)の気まぐれ広島人は二人の友人と能美島に水晶を探しに行ってきました。
好きなんですね〜
私の出身は能美島の大君という小さな町です。
小さな町でしたが紡績工場があって家のそばには桟敷のある演芸場(歌舞伎座)が有ったのを覚えています。
裸電球一つ点る暗い風呂屋に行った記憶もあります。
近くの散髪屋に10円札二枚を持って髪を切りに行った事もはっきり覚えています。
4歳時に広島に出た後にも時々この町に帰ってきました。
子供心に近くの山周辺で水晶が取れるという事を聞いていました。
小学生の時に一度行きましたね〜
その時には全く水晶が取れなくて山肌の厳しさだけを記憶しています。
朝、9時過ぎに浜に到着します。

近くの石切り場跡に駐車して出発します。
前を進む友人は健脚で装備も本格的でした。

背負うリュックには、バール、げんのう(トンカチ)、鍬(クワ)、スコップ、鏨(タガネ)などが入っています。
腰には、石たたき金槌、鳶口のアイスピック(座ったら刺さりそう!)、なぜかドライバーまでぶら下がっています。
装具だけで総量35キロから40キロあると言います。
僕ちゃんはいつものように穴掘り用の手鍬とホームセンターで売る150円のベグだけでした。
しかし水晶はそんなに簡単に見つかる物ではないのですよ!
ある所は臭いがするんです。
つまり勘に頼るんです。
山肌をじっと見つめてありそうな場所からのインスピレーションを感じるんです。
そうするとそこがペグマタイトだったり、ガマだったりするんですね。
特にガマの在り処は分かりにくい!
ちょっとした岩の表面にガマの兆候を見つけ、ひたすら掘り進むと水晶に遭遇することがあります。
必死で掘るんですね。
イノシシもびっくりするくらい掘り崩します
その場で形状は確認できますが透明度などは家に持ち帰って洗わないと分かりませんので可能性のあるものは全て持ち帰ります
その中から魅力的な石を選び出します
気に入った物を少し紹介してみましょう。
@先端は壊れていましたが六角形が綺麗だったもの、
A今回、大きくて透明度があった煙水晶
B小さいけれど黒味の強い煙水晶で形の整っていたもの、
C今回の最大級煙水晶、と言っても一握り出来ます。
D石に生えるように付いた水晶↓、、その2

E大きくは無いけれど同じものに光を当てるとこんな感じです。
F形は扁平だけれど両頭のある完全六角柱水晶、
その他、GHIと言ったところでした。
好きこそものの何とか・・・と言う諺もありますが、そこまで行かなくとも、下手の横好きでこだわりの趣味というところでしょう。
他愛のない遊びに一日を費やします。
中腹から見下ろす瀬戸内海は綺麗です。

時期はずれのヤマツツジ↑と名の分からない菊の花が咲いていました。
橋を渡って帰路につきました・・・又来るからね!
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