薬王堂気まぐれ通信使bS43   2007・9・23・24
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

先週になりますが気まぐれ広島人は広島県と薬剤師会の依頼を受け薬草と親しむ会のそこそこの先生として講師役を引き受けました。
場所は23日が太田町(旧戸河内町)、24日が三次市布野町の二箇所でした。
23日の観察会、戸河内町のほうがわかりやすいですね。
気まぐれ広島人は町内を歩きます。

遠くにオッパイ山を見ながら旧=戸河内町本通り・・・

この町は山陰と三陽を結ぶ宿場町として栄えたのでしょうね。
今でも昔の名残が感じられます。
歩いてみてわかったのですが「うだつ」が有った家は一軒だけでした。

私の講師役はいい加減なのでそろそろ勘弁してもらいたいのですが・・・
経費削減で最近は昼食も今ひとつ?
ビールも数年前からつかなくなったし・・・!
それでも県内からは大勢の参加者が訪れてくれました。

参加者の方々


この観察会で印象に残ったのはオニグルミがあったこと!
家に帰りまして外皮を取り除くと立派なクルミが出てきました。
それにクロウメモドキ科のネコノチチがあったこと!
昔、猫の乳を触っていたら、かぐられそうになりました。
実によく似ています。
それにマタタビとサルナシがあった事!

左=マタタビ                 右=サルナシ

二つを比較するために輪切りにしてみました。
マタタビの実は細長くてガク片が残っています。
サルナシは実になるとガク片が脱落していました。

左=マタタビ            右=サルナシ

実が落ちて判らないときには茎を切ってみる(上がサルナシ、下がマタタビ)と違いがはっきりします。
私たちが食べるキウイフルーツはこれらの植物から改良されて作られています。
特にサルナシに近いシマサルナシが最も近いと言われています。
サルナシを市販のキウイフルーツと比較してみました。

左から  サルナシ   ニュージランド産キウイ    チリ産キウイ

毛の少ないニュージランド産と、毛の多いチリ産を比べてみます。
毛のあるキウイフルーツとサルナシは特に種の配列がよく似ていました。

左=サルナシ           右=チリ産キウイフルーツ

ためしにかじってみます。
味もよく似ていますね。
サルナシは甘みのほかに少し辛味があるようです。
サルナシのような植物に限らず万物を認識し鑑別する為に@目で確認し、A臭いをかいで、B触ってみて、C味わうこと!は大切だと思います。
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