薬王堂気まぐれ通信使bS42   2007・9・17
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

9月17日・敬老の日、私は家にじっとしておれず豊平町辺りに行ってみようと車に乗ります。
時々雨が降る休日でした。
可部から太田川に沿って遡上します。
人のいない場所まで来てやっと気分が落ち着いてきました。
スズメウリとそのを見つめます。
山側にはツリバナがはじけています。
足下にはヌスビトハギの綺麗な花が・・・
太田川、かつては沿線に鉄道が走っていましたが今は廃線となりました。
そのJR加計線に有った「おがうち」という駅跡から右に折れて豊平に向かいます。
ここらには走ったことの無い道が有りました。
古くから人が住んでいた地域だったことは民家などから感じられます。
私の母方の祖父も豊平町の出身です。
昔は中原の親戚の家に行ったものです。
琴谷・鈴張・本郷・飯室と懐かしい地名が思い起こせます。
3代前、親戚も疎遠となり寄り付かなくなるとわからなくなりますね。
唯、墓の場所だけは覚えています。
行きました標高928メートルの龍頭山北西斜面に有りました。
そんな思い出に感傷的になりながら龍頭山に車を走らせます。

龍頭山を本郷地区から見上げる

ほぼ9合目まで車で行くことが出来ます。
昼過ぎ、駐車場に到着した時には霧の世界でした。
登山道入口・標高600メートル辺りで見たツリフネソウミゾソバはもう有りません。
アキチョウジの花・葉の形からイヌショウマでしょうか!白い花はサラシナショウマの花と間違いやすい。
ヤマシロギクが綺麗です。
韓国では根を薬や食べ物(ソプサンサム=揚げ菓子)として利用するツルニンジンが花を咲かせています↓。

ツルニンジン(ジイソブ)の花

ヌルデには葉柄に住み付くヌルデシロアブラムシの虫嬰が有りました。
中に卵を産みつけています。
五倍子と呼ばれる虫嬰の外側はタンニンが多く含まれてインクの黒い色を作ったり、鉄漿(おはぐろ)の歯に塗る黒い色素造りに利用したと言われます。
そのほか皮のなめしにも使ったと聞きます。
ゆっくりと頂上に登りました
こんな天気ですから誰一人として出くわしません。
ただ熊の看板だけが気になります。
頂上にはワレモコウが一株有りました。
小指ほどの塊をよく見ると集合花のようです。
ミヤジマママコナ(ミヤマママコナ)には葉の変形した苞に刺がありません。
ミヤマシキミか?ツルミヤマシキミか?
ガンクビソウか?サジガンクビソウか?それともヤブタバコか?
区別のしにくい植物を見ながら下山します。
中原の集落の手前、西宗地区まで下りてきました。

西宗地区

この辺りは昼夜の寒暖の差がはげしく美味しいソバが出来ます。
西宗の八幡神社に手を合わせてから雲行きが悪くなりどしゃ降りの雨となりました。
先祖が私に気がついたのかもしれません。

西宗の八幡神社に雨が降る!
ホーム    一覧に戻る