薬王堂気まぐれ通信使bS36   2007・7・29
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

7月29日は北広島町(旧町名=芸北町)に行ってきました。
前回の薬王堂気まぐれ通信使でこの地にあるオニユリ(八重の天蓋)を思い出しまして行く事にしたんです。
何年振りでしょうか?
牧野富太郎博士は芸北町に二度来たことがあると聞いています。
当時のバスは速度も遅く山道を縫うように進んだので到着するのに一日がかりだったと思います。
私は自宅を出てから約2時間で到着しました。
昔の芸北町は一面湖沼が広がっていたそうです。
今でも田を掘りますと埋没林が出てくると言います。

ノカンゾウ

ノカンゾウが田畑の畦に広がりオミナエシキキョウがもう咲いています。
コオニユリも綺麗に咲き誇っています。
町の中央、大歳神社に立ち寄ってきました。
ここは水が出ても小高くなっていて冠水しなかったと言われ神社が建てられています。
ここに自生するカンアオイはミヤコアオイでしょう。
江戸時代には東山手に薬用人参を栽培した跡も残っています
尾崎沼湿原に来てみました。

カンガレイ(カヤツリグサ科)のある溜め池

湿原の途中を堰き止めて溜め池にしています。
池の周りは人が一人通れるほどの道があります。
誰もいませんので歩いてみましょう。
新川溜池と地図には記してあります。
池を左に見ながら歩きますと湖面中央にコウホネの群落が見えます。
ナガボノシロワレモコウが花を咲かせていました。
ここにあるヒヨドリバナの種類はフジバカマではないでしょうか!
一番奥深いところはユウスゲのある湿原と浮島でした。
樹は寿命になると倒れて植物や昆虫などの栄養になります。
水面は波も無く対岸のアカマツ林が綺麗に反射しています。
このミズクサはなんでしょうか?その向こうに見える丸い葉の水草はジュンサイでしょう。
もう一度、堰の上から池を見てみましょう。

カンガレイ・コウホネミズチドリビッチュウフウロクサレダマミズギボウシノリウツギシロネチダケサシヌマトラノオアギナシミソハギカワラナデシコネジバナなど・・・
県北に位置する北広島町、8月5日の朝に放映する芸北湿原を撮影しにNHKのスタッフが来ていました。
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