薬王堂気まぐれ通信使bS31  2007・6.17
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

17日の日曜日、広島では日本東洋医学会が開催されました。
私も当日参加します。
午後から徒歩で自宅に帰りますが電車の標識が宇品方面とあるのを見て宇品島(向宇品)に行ってみることにしました。

潮のひいた宇品港 左は似島 右に遠く宮島が見えます


向宇品は陸から二キロ沖の島でしたが120年前に埋め立てられ橋で繋がっています。
国所有の伐採禁止区域が残っていますので多くの動植物を見ることが出来ます。
先ず島中央の道路上に車を停めて歩いてみることにします。
宇品小学校あたりのこんもりとした林に行くことにします。
ゴミがないのは人が来ないからでしょう。
林は原生林の様子を残しています。
クズイヌビワタブノキヨウシュヤマゴボウテイカカズラと行った植物が目に入ります。
林を抜けたあたりにトキワツユクサの群落がありました。
ハカタカラクサとも言われているようです。

トキワツユクサ

そばにヒレハリソウがありました。
ヒレハリソウはムラサキ科の植物でコンフリーという名前で有名になりました。
30年前には薬用植物としてもてはやされていましたが毒性を含むという事で最近は食べる人も少ないようです。
小学校に戻り迂回する車道を歩きますと見慣れない植物がありました。
どうもニワウルシのようです。
ニワウルシはシンジュとも言われて江戸時代に大陸から入ってきた植物です。
小さな実をつけているという事は雌株でしょう。
40年前に水族館があった平地から潮のひいた海岸線に出てみました。
船のは入口には赤白の灯台が立っています。
ヒメジョオンコツキミソウイヌホオズキ、ツワブキ、テリハノイバラといった植物があります。
フユイチゴの葉の上でムカデが蛾でも捕まえていたのでしょう。
じっとしています。

ムカデ

海岸に沿って灯台のある先端部分に近づきますが原生林の中に小さな道がありますので入ってみました。
人が通らないのでしょう!ずいぶん足元が悪い・・・
ムクノキシナアブラギリなどの樹木を見ながら宇品島を離れました。
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