薬王堂気まぐれ通信使bS25 2007・5・3
Yakuoudo Capricious Communications Satellite
連休後半初日、5月3日、気まぐれ広島人は能美島に水晶を探しに行ってきました。
昔から島には水晶があるといわれていたんですがどうしても探すことが出来ませんでした。
ネット友達の脇ちゃんの案内で島南端の天狗岩あたりを探してみました。
水晶を見つけ出すのは至難の業でした。
水晶は花崗岩の割れ目に見つけることがあります。
大昔、それこそ何億年も前に地殻のマグマがゆっくりと冷やされて固まる時、ケイ素が結晶したものが水晶です。
結晶するものには水晶以外にも長石やトパーズ、蛍石なども含まれます。
ですから露出した花崗岩の割れ目やペグマタイトと呼ばれる結晶成分が集まった場所を見つけることが大切です。
岩に見えても晶洞(水晶などのある穴)を見つけますとそこから容易に掘り進むことが出来ます。
晶洞の大きさや深さは一定しませんが穴からは水晶や長石の結晶体が出てきます。
何十億年〜何千万年と地中に眠っていた結晶体は初めて日の光に晒されます。
そんな水晶を手にした自分は不思議なエネルギーを感じるのです。
場所によって水晶の大きさや色が違います。
六角形錘状には一つ一つに個性があって見飽きません。
その一つ一つを紹介してみましょう。
くすんだ不透明色をした煙水晶 その他 1、 2、
煙水晶
真っ黒でほとんど光を通さない黒水晶 その他 1、 2、 3、、
黒水晶
透明な紫色の紫水晶 その他 1、 2、 3、
紫水晶
両端が結晶化した紡錘型水晶 その他 1、
紡錘型水晶
先端や全体が透明な水晶 その他 1、 2、 3、 4、 5、 6、 7、
透明な水晶
コケのような異物が入った草入り水晶 その他 1、
草入り水晶
先端部と六角柱とが一体化している水晶 その他 1、
今回は見つけられませんでしたが黄色の水晶や空洞がある水晶、それに水と空気の入った水入り水晶などがあります。
それにしても今回は色々な水晶を見つけることが出来ました。
炎天下で一日中、山肌を掘り返していましたが満足しました。
ペグマタイトの空洞を掘り返していましたところ長石らしい結晶石を見つけました。
長石は水晶の成分によく似たケイ酸塩鉱物の寄り集まったものらしく硬度は約6度、
よくよく観察しますと結晶面が16面あります。
その他、方解石(炭酸塩鉱物・CaCO3)が見つかることもあります。
透明な方解石は一つの線を透視しますと二本に見える特徴があります。
モース硬度ではダイヤモンドが10度、トパーズは8度、水晶は7度、ガラスは5度、方解石は3度と言われています。
見つけました長石の壁面を描いてみましたので載せてみましょう。
お世話になった脇さん宅でコーラをよばれ島を離れました。
持ち帰りました石はしばらく水に浸して乾燥し整理してみました。
海辺で見つけたイワガキを蒸して酒の肴にしたという気まぐれ広島人の一日を紹介しました。
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