薬王堂気まぐれ通信使bS24  2007・4・29〜30
Yakuoudo Capricious Communications Satellite
我は湖の子さすらいの   旅にしあればしみじみと   昇る狭霧やさざなみの   志賀の都よいざさらば

松は緑に砂白き   雄松が里の早乙女は   赤い椿の森かげに   はかない恋に泣くとかや

波の間に間に漂えば   赤い泊まり火懐かしみ   行方定めぬ浪枕   今日は今津か長浜か

瑠璃の花園珊瑚の宮   古い伝えの竹生島   仏の御手に抱かれて   眠れぬ早乙女安らしく

矢の根は深く埋もれて   夏草しげき堀のあと   古城に一人たたずめば   比良も伊吹も夢のごと

西国十番長命寺   汚れの現世遠く去りて   黄金の波にいざこがん   語れ我が友熱き心



という事で気まぐれ広島人は連休初日から二日間、琵琶湖周行の旅に出かけました。
そのときの様子を画像で振り返ってみましょう。
初日29日は朝8時過ぎに広島を出発し10時ころ京都に到着します。
そこからJR湖西線に乗り換えました。
約1時間半の後に琵琶湖の西、比良駅に到着します。
田園の広がる静かな場所でした。

赤い線上を徒歩で移動!

妻が調べてくれたところによると比良山系は国定公園に指定され北比良峠辺りまでロープウエイがあると言う・・・
ところが比良駅に到着してみるのにそんな気配は全くありません。
同じく下車したリュックを背負った一団に様子を聞きます。
ロープウエイは3年前に無くなったと言います。
仕方ないので一団の末尾に加えてもらい登山することになりました。
何でも奈良から来た高校生を中心とする登山部だそうです。
途中、弁当と水の有無を問われます。
幸い握り飯を二つ持ち合わせていましたので助かりました。
水は急遽、自販機で調達します。
登山口まで1時間、そこで昼食を済ませ出発です。
北比良峠までは約2時間のきつい登りでした。
峠を過ぎて湿原のある八雲ヶ原に到着します。

八雲ヶ原湿原

山岳部の一団は此処でテントを張り宿営するとのこと、礼を言い別れを告げました。
湿地にはたくさんのイモリが生息しています。
辺りには標高千二百メートルを越す武奈ヶ岳や堂満岳釈迦岳などの山々があります。
植物はイワカガミイワウチワシャクナゲダンコウバイブナツルアリドオシショウジョウバカマヤドリギスミレの種類、などがありました。
イワカガミも赤い色ピンク色があります。
シャクナゲは今年裏年のようです。
イワウチワと思いますがトクワカソウという近縁種がありますので区別できません。
4時半過ぎに下山開始!
途中、ミヤコアオイに似たカンアオイの仲間チゴユリサワギキョウトキワイカリソウムラサキケマンニョイスミレハゴロモソウマムシグサホウチャクソウ?、ミツバアケビアケビコバノトネリコミヤマガマズミなどが目に付きます。
宿のある舞子駅に到着したのが午後7時過ぎでした。
ニュージーランドのミルホードトレッキングよりきついウォーキングでした。

朝日の昇る琵琶湖


次の朝夜明けとともに起床します。
琵琶湖の東に朝日が昇ります
8時に舞子の宿を出発し北小松駅まで一駅歩いて楊梅の滝を見に行きます。
昨日の今日ですから此処の登山も大変でした。
足を引きずりながら下山します。
ウワミズザクラミヤマウズラゴカヨウオウレンシキミヒメハギシロモジが咲いています。
12時にもう一度、舞子の宿に戻り昼食を済ませてからJRで琵琶湖を一周します。
この近くは田舎で、食事するところが無い!タクシーが無い!セブンイレブンが無い!自販機が無い!ないない地域なんです。
2時近く湖西線の舞子を出発〜今津〜塩津〜北陸本線に乗り継ぎ〜米原〜東海道本線に乗り継ぎ〜彦根〜近江八幡〜大津〜京都と巡りました。
広島の家に着いたのは午後8時過ぎ、2日間の旅でしたが明日からの仕事に弾みをつけてくれました。

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