薬王堂気まぐれ通信使bS15   2007・2・22
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

ニュージーランド4日目 2月22日・木曜日・ダウトフルサウンド
2月22日の朝までクイーンズタウンのアーンスロウホテルに宿泊していました。
22日は午前:9時までにダウトフルサウンドへの出発地=マナポウリに到着しなければいけません。
クイーンズタウンからマナポウリまでの距離は約200キロ、予定では車で2時間と少しの距離です。
早朝の5時30分、暗いうちにクイーンズタウンのホテルを出発しました。
ワカティプ湖の沿線を縫うように険しい道路が続いています。

1時間も走ったでしょうか、やっとあたりは明るくなりますが高所のためか霧が立ち込めて時速は60キロ平均しか出せませんでした。
道路は南から西へと折れてマナポウリへと続きます。
7時半、やっと視界が開けてきました。
そして8時過ぎ、マナポウリのダウトフルサウンドへの入口・ビジターセンターに到着します。
ここは川が湖に入り込む入り江になっておりパールハーバーと呼ばれています。
気まぐれ広島人は緊張の運転から解放されてセンターの姉ちゃんにカプチーノを注文します。
今朝はこれで朝食にします。
湾内には見慣れない大きな魚が泳いでいました。

マナポウリ・パールハーバー(右)を出航しダウトフルサウンド(左)に至る地図

午前9時10分に80人の予約客を乗せた船はパールハーバーを出航しマナポウリ湖に出ます
このあたりは太平洋プレートが隆起し、数回の氷河期を経る間に氷河に谷を削られて出来上がった深い谷=フィヨルドが出来上がってフィヨルドランドと呼ばれています。
マナポウリ湖は独立した湖で深い場所は水深444メートルに達します。
ここの湖の水は高低の段差を利用したマナポウリ発電所を経由してダウトフルサウンドに流されていました。
マナポウリ発電所が着工されたのは1963年で完成まで約8年の月日が費やされました。
地下176メートルに発電所があるウエスト・アーム船着場へと船は進んでゆきました。
途中、ハンター連山(雲に隠れていますが1700m級の山々が見える!)を左に、そしてチャンネル群島、右にケプラー連山に至る山々、左にサウス・アームに入り込む入口などを見ながらウエスト・アーム船着場まで約1時間の船旅でした。
そこから40人ずつ2台のバスに乗り換えてダウトフルサウンドへの船着桟橋=ディープ・ケイブまで移動します。
途中、コケの繁茂する場所に下りたり、クリーブ・ガース滝を見るために休憩したり、峠でダウトフルサウンドのフィヨルドを眺めたりしながら桟橋に急ぎます。
このあたりは特に雨が多く、川の水は植物成分のタンニンが多く含まれた薄茶色をしていました。
約40分後、ディープ・ケイブ桟橋に到着します。

ディープ・ケイブ桟橋から
船着場は両側に山が迫る狭い場所にありました。
30分くらい経ってから80人の乗船客を乗せた船は氷河に削られたフィヨルド(ダウトフルサウンド)に船出しました。
ここは外洋とつながった海ですがフィヨルドランドからの真水の比重が軽いために入り江の奥では海水と混じることなく表層、数十メートルを占めているとのことでした。
景観の素晴らしさは言葉で表現することが出来ませんので暫らく画像を見ていただきましょう。
@、ローラ島を左手に
A、コマンダー・ピーク(1274m)を見上げる
B赤いくちばしの鳥や珍しい動物の生息する島
C、外洋(タスマン海)近くを航行するヨット
D、外洋に接する岩棚に生息するオットセイの群れ(アップ
E、ペンギン(おそらく小型のブルー・ペンギン)
F、外洋の荒波にもまれる島の岸・コンブに似た海草が繁茂します。
船は約2時間の外洋に向かう航海を終え入り江に引き返します↓

タスマン海の荒波を見てダウトフルサウンドを引換えす!
入り江には3つの大きな枝分かれした入り江がありました。
その一つ、クロックド・アームに進入します。
G、大きな滝が二つ、山頂から直接海に流れ落ちます。
更にもう一つの入り江、ホール・アームに入っていきます。
H入口を過ぎ奥へと船は進みます。
I、ここの風景は格別でした。長い年月で氷河に削られたカール谷があちこちで見られます。
J、更に奥へ、船長は船のエンジンを停止しました。
聞こえるのは様々な鳥の鳴き声だけ、フィヨルドランドの原始から続く音を聞くことが出来ました。
約10分間、船長の心憎い演出です。

静寂に鳥の声だけが聞こえる入り江↑

樹にはランがびっしりと着生し今が花盛りです。
今回はデジカメを3台持ってきました。
一台はニコン・D70で風景用=レンズは弱広角から120ミリまで中望遠です。
二台目はオリンパス・C730=約40ミリから10倍望遠の400ミリ相当を支配する携帯版、
三台目は出発前に買ったペンタックス・オプティオM20、これは人物専用に使用しました。
とっさにペンギンやオットセイ、樹上のランの花などを撮影することが出来ました。
それにしても素晴らしい風景と自然を見せてもらいました。
再度バスに乗ってパールハーバーに向けて引き返しますが途中で目に入った植物を少し紹介します。
ハウンズ・ダンク・ファーン、おそらくソフト・トゥリー・ファーン、プラテアの白い花のある名前の判らないコケ類スファグナム・モス=ミズゴケの仲間、セブン・フィンガーと思われる樹、ブロードリーフと思われる樹など・・・
帰りに難工事の末に出来上がったマナポウリ発電所を見学しました。
地下176メートルへバスで移動します。

マナポウリに到着してレンタカーで移動、テ・アナウのユースホステル=YHAに到着したのが午後の5時頃だったでしょう、
それから近くのスーパーに行って買い物をしビールを買ったのが6時過ぎだったでしょうか!
ニュージーランドはまだまだ明るい季節です。
次男と夕食をして今夜はこのビールで疲れを取りましょう。
缶ビールでしたが6本入りのケースでしか販売されていませんでした。
サラミと一緒に飲むと最高でしたね。
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