薬王堂気まぐれ通信使bS14   2007・2・21
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

ニュージーランド三日目 2月21日・水曜日・アロウタウン
先日からクイーンズタウン・アーンスロウホテルに宿泊しています。
ニュージーランドの夜明けは6時過ぎでした。
朝6時30分、部屋を抜け出して階段を上がり3階のベランダに出てみました。
ワカティブ湖はまだ水面が黒く空が少し赤く見えます。
方角は東でしょうが日本に居る事を思えば西のほうから日が昇るような錯覚を覚えます。
次第に空が明るくなり山の上には雲がかかり雲がスクリーンとなって山頂の陰を映し出しています。
今まで見たこともない朝焼けでした。


朝食を済ませクイーンズタウンの近郊にアロウタウンという町があるので行くことにします。
ホテルの女主人に質問してみます。

How many times does it take to go to ARROWTOWN from here?

何とか通じたようです。
車で25分くらいで行けると返事がありました。
よし、行ってみよう!
昨日着いた飛行場のそばを通り抜けて川を横切り池にそって進んでみました。
アロウタウンです。
駐車場にレンタカーを停め川に下りてみました。
ここは観光を目的とした日本人はほとんど来ない場所でした。
標識も地図も歩行者用には親切に書かれていないようです。
ここは1862年に地元の住民が金塊を見つけて一躍有名になった場所です。
この時以来、数万人しかいなかったニュージーランドの人口は金を探す人の増加で20万人以上に膨れ上がったと言われています。
ここでは今でも金を見つけることが出来ます。
看板をよく見てみますと4WD(前・後輪駆動)の車で川を渡るところのようでした。
歩く者は川を歩いて進まなければいけませんでした。
途中、車で乗りつけた人たちの金探しに出くわしました。
皿の中に砂金が見えます。
叔父さんはそれを大切そうに取って黒いフィルムケースに入れていました。

気まぐれ広島人: 「 What are you doing after getting gold? 」

叔父さん:「これを集めて女にやるんだ!それにしてもお前のデジカメはいいな!」

3年前に買ったニコン・D70がよく見えたんでしょう。
川の道を約1時間ほど遡ったところで山道に入る橋がかかっています。
帰りは山道にします。
今までに見てきた植物を紹介してみましょう。
ジギタリス・ルピナス@ABノコギリソウエニシダビロードモウズイカスモモ(人が種を捨てた?)などが目に付きました。
山道に入ると、オレガノミヤコグサニガナギシギシアカツメクサタビラコ?、ヒヨドリジョウゴ(実が少し長い?)、フジウツギ()など、後は名前がはっきり分からないものばかりです。
岩に着いたベンケイソウの仲間ニガナの仲間マメ科の白い花ゴマノハグサ科黄色の花セリ科柴胡によく似た植物、やはりセリ科のヤブジラミに似た植物、キツネアザミに似た植物、オトギリソウ科の植物園芸に見る赤い花アイナエに似た小さな白い花、大きなイチゴワラビに似たブラックンシシランヒノキシダイノデに似たシダ、ツリー・トゥトゥという毒のある樹、グミによく似た樹、ジャコウソウに似た植物、ナナカマドニガキによく似た樹、バラ科と思われる樹、カエデの種類やトネリコに似た樹など、その他、ヤエムグラ、マーガレット@A白い花の咲く樹、さっぱり分からない湿生植物、バラ科のウラジロノキに似たもの、その仲間、@Aなど・・・
まあ、ガイド無しで歩き回るのだから仕方はありませんが見たことも無いような植物があるものです。

眼下では4WDの車が川の中を走っていました。
やっと通れるくらいの山道を植物を見ながら下りて来ます。

川伝いに登ったアロウリバーを眼下に山道を下ります。

アロウタウンのトレッキングはこれくらいにしてクイーンズタウンに戻ることにしました。
途中、山道が工事中のために通れず引き返します。

遅い昼食をクイーンズタウンの中心街でとります。
有名なゴンドラに乗ってワカティブ湖畔と広大なクイーンズタウン周辺の山々を見渡すことが出来ました。
ここでは全てがのんびりとしているようです。

クイーンズタウン・宿舎からの風景、ワカティブ湖を見下ろせる!

旅行中、最も困ったことは車のガソリンのことでした。
日本ではガソリンスタンドに行くと店員がしてくれますが当地では全てセルフサービスなんです。
ペトロールステーションと言うらしいのですがペトロールとは石油を指すので表示どうりに入れるとジーゼル車用の軽油をつぎ込むことになります。
レギュラーガソリンと書いててくれればいいのですがハイオクがあったり表示がまちまちで4種類くらい取り口があるんです。
私はペトロールセンターの前で暫らく人のつぎ込みを観察していました。
恐る恐るつぎ込みますがキャッシュを支払う場所では頭の中が真っ白で17ドル(約12リットル)を支払うのが精一杯!
結構、ガソリンが高いですね。
夜の食事ためにスーパーマーケットに買出しに行きました。

クイーンズタウンのスーパーマーケットで買い物!

この国ではやはり肉がずいぶん安いようでした。
分厚いラム肉(子羊)が4ドル61セント、日本円が1ドルで85円に換算されますから400円相当でしょう。
今回は料理人同伴の旅ですのでずいぶんと助かりました。
ニンニク、タマネギ、ブロッコリー、果物、米、味噌、ビールなどを買い込みましてホテルで料理をしました。
海外旅行ではこのスタイルが私たちに合っているようです。
備え付けの日本版で無いネット通信も楽しみました。
今夜は2種類・@Aのビールを飲んで眠りに就きました。
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