薬王堂気まぐれ通信使bS13   2007・3・3
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

2月18日の日曜日から9日間、私たち夫婦は次男の住むニュージーランドに行くことにしました。
その時の様子を何回かに分けて綴ってみましょう。

2月18日・日曜日・午後5時10分、関西空国からニュージーランド行きの飛行機に乗り込みます。
所要時間は約12時間!
今の時期、時差は4時間と聞きます。

番号順に移動しました。直線は飛行機、赤線は往復も含めてレンタカー、青い線は船、黄色はバス、緑は歩いた軌跡です。

2月19日・月曜日・朝8時すぎ(すでにニュージーランド時間)クライストチャーチに到着しました。
今日は次男の寝泊りするキウイハウス(バックパッカーホテル)に宿泊です。

その前にニュージーランドの簡単な歴史を紹介しましょう。
800〜1300年前、ニュージーランドに南太平洋の島々からマオリ人が移り住んだと言われています。
それまでは2種類のコウモリ以外に哺乳類は住んでいない土地でした。
マオリの人は犬とネズミ(パシフィック・ラット)を持ち込みます。
導入された動物によって在住の生物の数が減少します。
モアと言う体長4メートルになる飛べない鳥も食料にされ絶滅してしまいます。
平原は焼かれて農地にされました。
その後、1642年にオランダ人のタスマンがこの地に航海してきます。
ヨーロッパ人が始めてニュージーランドを訪れましたがマオリの人たちと折り合いが悪く上陸することなく去ります。
1747年、キャプテン・クックがこの島に航海してきます。
この後、多くの航海士や船舶が訪れて移民が始まり植民地化が始まります。
同時に羊、兔、イタチ、オポッサム、豚、鹿などが移入されニュージーランドの自然に大きな打撃を与えました。
植物ではヨーロッパで園芸種とされるルピナスが島全体に広がりエニシダも平原を覆うようになります。
まあ、これくらいにしておきましょう。

そんなニュージーランド、クライストチャーチ!次男が連れて行ってくれた場所は大聖堂のある町の中心でした。
道路は二車線ですが広く余裕があり格子目に整理されていました。
歩道も充分に取られていました。
大聖堂の中に入ってみます。
ステンドグラスが綺麗に縁取られています。
町にある植物を見てみましょう。
教会にはボダイジュが植えられています。
庭木にキョウチクトウベンケイソウ科の園芸植物スイカズラ、名前の分からない紫の花青いボリジの花、それにジャスミン?のような白い花など・・・
歩き疲れて町の中心に流れるエイヴォン川のそばで座り込みました
遊覧でしょう!観光客が舟に乗って(バンディング)行き来します。
その後で近くのクライストチャーチ・ボタニカル・ガーデンに行ってみました。
ここでもアルゼンチンアリの脅威が噂されていました。
蟻=ANTと掛けてWANTED=お尋ね者になっています。
植物園には日本やアジアに普通に見られる草花樹木が大切に植えられていました。
ボタンクサギゲンノショウコツワブキなど今の日本ではみられない花が咲いています。
夜は町のレストランで食事にしようとしますが予約しないと感じのいい店には入れないようです。
結局、中華料理店で4〜5品注文して夕食としました。
まずまずの味で料金も安価でした。
料理をした店の主人に「美味」と言うと笑って会釈をしてくれました。


クイーンズタウン・アーンスロウの宿舎から見た風景
2月20日・火曜日・朝8時、キウイハウスからタクシーで空港に向かいます。
こちらでは運転中も携帯電話をして大丈夫のようです。
クライストチャーチ・ドメスティク航空便@でクイーンズタウンAに飛びます。
途中、数日後に訪れるでしょうマウント・クック(3764メートル)が画面中央に見えます。
眼下に南島のアルプスを見ながらの1時間のフライトでした。
クイーンズタウンに着陸です。
空港で予約していたレンタカーに乗り移ります。
車種はトヨタ、右ハンドルで運転しやすいのですが何しろ国際免許で初めてのドライブです。
すぐにワカティプ湖のある素晴らしい風景に車を止めます。

目指すは湖畔にあるアーンスロウ(EARNSLAW)というロッジ風のホテルです。
空港から20分の距離にホテルはありました。
夜、アーンスロウと言う意味を宿泊客に聞きますが回答を聞くまでにしばらくかかりました。

Excuse me! What does EARNSLAW mean?

宿泊客は店のカタログを調べてくれて、かつてワカティブ湖を航行した蒸気船の船員の名であると教えてくれます。

それはともかく、アーンスロウ宿舎にチェックインを済ませ午後からワカティプ湖を西に走りグレノウキイという小さな町に行きます。
そこで昼食を済ませ更に山側に走ってルートバントラックBの入口駐車場に行きました。
クイーンズタウンから車で1時間半はかかるでしょう。
すでに2時近くになっています。
それから約3時間、ルートバントラックコースを歩いてみました。
湖のある場所までは行けませんでしたが山道が切れて開けた場所に出ました。
ここの風景は素晴らしいものでした。

水は透き通り足下にはアゼムシロに似たキキョウ科の高山性植物、プラテア(PLATIA)が白い花を咲かせています。
シルバー・ビーチラーンツウッドバリアブル・コブロズマの赤い実、ジャイアントモス(左)のとなりに実になったイチヨウランに似たランの仲間グリーン・フッティッド・オーキュドの株、その他名前の判らないランの植物、白いチゴユリに似た花など・・・
シダではボタン・ファーンクラウン・ファーンハンギング・スプリーンワート
それにサルオガセ?の仲間が樹から垂れ下がっていました。
まだまだ、分からないものも多くありました。
ニュージーランドの日暮れは夜9時です。
近くのスーパービールを買って・・・今夜はこれで眠りましょう。
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