薬王堂気まぐれ通信使bS12  2007・2・12
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

2月12日、気まぐれ広島人はやはり漁師の末裔なんでしょう、全てを忘れて海に出ます。
海に出る時に気をつける事があります。
それは風です。
出航して直ぐにあります煙突の煙がどのように流れているか?必ずチェックします。
雨や雷、霧は怖くありませんが強風と風が起こす波には怖いものがあります。
風向き、汐の流れ、天候、燃料、水、それに視界を常に怠らないようにします。
人から教わるものではありませんから自分で体得しなければいけません。
自然と付き合うには自分の五感に頼る!と言うのが適切かもしれませんね。
私は感覚の人間ですから・・・・
それで今日も自分で食べれるだけの魚を釣り上げました。

赤いのはホゴメバル、身がぷりぷりして食べごろですね。
黒い色のホンメバルが何とか一匹、1月には数が増えていましたので今年は期待している魚種です。
銀色に見えるのがタナゴ、もう少し大きくなりますがこれなら何とか刺身になりでしょう。
縞模様の魚はトラハゼ(トラギス)です。刺身にしてもいいし空揚げでも焼いても美味しい魚です。
今日はこのトラハゼと2〜3匹のホゴメバルを知人宅に持って行きました。
知人は近くの海に潜っているはずです。
それでナマコと物々交換するんですね。
昔は皆、物々交換だったんでしょう。
食べるだけ採って生活する暮らしだったのにお金が流通するようになって貯蓄出来るようになりました。
すると文化は高くなり他人よりもいい暮らしがしたくなって社会は競争社会と突き進んでいきます。
現在の世界を取り巻く情勢は当にその集合体なんでしょう。

という事で今日はタナゴの刺身と物々交換したナマコの刺身を紹介しましょう。

タナゴの刺身

@ 先ず釣ったタナゴのうろこをはがします。
A 例の如く3枚に下ろします。
B 薄皮をはがしましょう。

ナマコの刺身

@ アカナマコを選びます。
A 腹側から包丁を入れると内臓(海鼠腸)が出てきます。
B ナマコの身を薄切りにします。
C 今のナマコは産卵期でコノワタ=海鼠腸は一年で最も美味しい時です。捨てないようにしましょう!

食卓に脂の乗ったタナゴの刺身とナマコにポン酢を掛けたものがあれば何も要りません。

                                   いただきます!


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