薬王堂気まぐれ通信使bS11    2007・2・4
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

午前の部

2月の4日は立春、昨日は節分でした。
気まぐれ広島人は花を求めて芸備線を北上します。
三次の近くセツブンソウが咲く場所があります。
朝、7時に自宅を出ました。
暖かい冬ですが近くの畑にはまだ雪が残っていました。

足下にはイノシシの爪跡が残っています。
大きなイノシシだ!
こんな雪では何もなかろうとじっと目を凝らします。
オオオナモミの刺のある実がありました。
オナモミは有毒ですが少量使うことで鼻のつまりを取ることから「蒼耳子=そうじし」と呼び漢方薬にします。
その他には立ち枯れたシソ科の植物が目に付きました。
これはアキチョウジでしょうか?それにアキギリ(キバナアキギリ?)も咲いていたんでしょう!
山の斜面にはスギゴケが青さを保っています。
雪の間からもセリの葉がのぞいています。
いや〜!気の早いセツブンソウが一輪、花を咲かせているではありませんか!
嬉しいですね〜
じっと目を凝らしますと蕾のセツブンソウもちらほら・・・
車を飛ばしてやってきた甲斐があったというものです。

セツブンソウ

周りの雪はまだ雪は解けそうもありませんでした。
テイカカズラの実が雪の上に落ちていました。
雪が解ければ芽を出すのでしょう。
フキノトウが雪の間から芽を出しています。
5〜6個、採って帰りましょう。
今夜のおかずにフキ味噌を作ってもらいたいから・・・
朝の植物観察はこれくらいにしましょう。
マンサクの花を見ながら三篠川沿線を下りました。


午後の部

先週はメバルの刺身を紹介しましたね。
今週はハゲ(ハギ or ウマズラハゲ)の刺身料理を紹介してみましょうか!
それには活きのよいハゲが必要ですね。
午後1時過ぎ、オキアミ1パックを買って海に出ました。
今日は大潮、海流が勢いよく動きます。

ハゲを釣るにはコツが要ります。
そっと海底に糸を垂らしビリビリという小さなハゲのあたりを待ちます。
ハゲは餌を吸いますので上げた餌を下ろす時に上手く合わせないといけません。
一匹やっと釣り上げました
そんなところへ海上保安庁の巡視艇がやってきました。
巡視艇の臨検には嫌な思い出がありますが彼らもお仕事だから協力しましょうね。
双眼鏡で私の顔をうかがってやってくるから嫌です。
さあ、そんなことよりも料理に話を戻しましょう。

@ 良く肥えたハゲを釣ってきてください。
A 唇から包丁を入れハゲをストリップにします。
B 三枚に下ろします。この辺は先週のメバルと同じですが肝を取っておくことを忘れないようにしましょう。さっと湯通しして食べると絶品です。
C 中骨を取ります。それにもう一度、身の表面にある薄い皮を取り除きます。
     注=魚の頭や骨などは味醂と醤油を使って吸い物でいただきましょう!

最後にお皿に盛り、今朝ほど採ってきたフキノトウを味噌に合えれば出来上がり・・・
早春の香りと楽しむハゲの刺身は夕食を楽しくさせてくれます。

フキノトウの味噌和えとハゲの刺身料理


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