薬王堂気まぐれ通信使bR93   2006・9・22
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

9月18日・日曜日、私のお世話する広島漢方研究会では年に一度、東洞祭というアニュアルミーティングをしています。
今回は12回目、会長の山崎正寿先生の計らいで東京で長らく漢方薬の臨床に携わる山田光胤先生を特別講師としてお迎えすることが出来ました。
と、言いましても一般の方には何がなんやら解らないでしょうね〜!
そこで概略を説明しますと・・・

私は34年前、薬科大学を優秀な成績で卒業しまして二年先輩の薬剤師・小島真知子さん(禁断の美人!↓右端)の紹介で大塚敬節先生の医院に就業いたします。
大塚敬節先生は医師ですが使う薬は漢方薬という、昭和の初期からずっとその方法を継続されてきました。
私の家は漢方薬を扱っていた薬店であったことから漢方薬の世界に入ることが当然の道と考え大塚敬節先生の門をたたきました。
そんな折、大塚先生の娘婿に当たる山田光胤先生と頻繁に勉強会でお会いすることがありました。
今回は兄弟子に当たる山田光胤先生がご夫人と一緒に広島に来てくださることになったわけです。

左より・・・気まぐれ広島人、山田先生の奥様、山田光胤先生、私を大塚医院に紹介してくれました小島女史


山田先生の奥様は昔の大塚敬節先生によく似てきたと思います。
思えば大塚先生が70歳(1977年・類聚方広義を教えてもらっている時の写真)の時に私が弟子入りしたわけです。
当時の私は23歳でまだまだ師匠の年齢になるには充分時間があると思っていました。
其の時、山田光胤先生は50歳でした。
ところが山田光胤先生、現在82歳!
気まぐれ広島人も四捨五入すると還暦を迎える年齢に近づいてしまったわけです。

第12回東洞祭  広島大学医学部・広仁会館で特別講演をする山田光胤先生


ここで私の心境を漢詩であらわしてみましょう。


嗚呼悲也人生八十年

先師多成就偉大業績

我既為欲五十有予歳

振返我過去唯唯雑也



解るかな〜!解らないだろうな〜!

ともあれ、18日の東洞祭は安芸(広島)出身の吉益東洞先生を偲び、その医業に山田光胤先生を特別講師としてお招きし尊敬の念を表すことが出来ました。
山田先生に随伴された奥様とも久し振りにお会いすることができました。
広島漢方研究会主催の東洞祭ではありましたが私に所縁の深い方々との出会いがありまして若いあの日を思い浮かべたというわけです。
18日の午前中、充分な時間がない中も二人を広島市内を見渡せる黄金山にお連れしました。
広島湾は台風13号の去った直後とあって快晴ながらも波立っていました
今後も末永く東洞祭を存続させたいと願う次第でございます。
先生夫婦をお送りした後、台風一過の広島市、黄金山周辺を載せてみましょう!
9月18日・夕暮れの黄金山を望む
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