薬王堂気まぐれ通信使bR57   2006・8・6
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

7月20日
妻が待合室に飾る活花の材料にウイキョウを買ってきました。
ウイキョウの枝をよく見ましたら小さな幼虫が動いていました。
1センチに満たない小さなイモムシです。
平日は家にいますのでつい花瓶の虫に目が行ってしまいます。

7月22日
このイモムシはウイキョウの花をどんどん食べて日に日に大きくなります。
患者さんが見つけて触ると頭から黄色の角のような突起を出して威嚇しているようでした。
何か匂いも出していたように思います。

7月23日
ずいぶん大きくなりました
ウイキョウの花は見る見る無くなっていきます。

7月25日
手足?でしっかり枝を抱えて食欲旺盛です。
丸く太ったようです
食草のウイキョウの花が足りないようです。

7月27日
活花にしていましたウイキョウが少なくなり枯れてきましたので妻が花屋で新しいものを買ってきます。
新しいウイキョウに移動させますと勢いよく食べ始めました

7月29日
朝(午前9時過ぎ)から動きが変です
食べることを止めて枝を探し回っていましたが張り付いたまま動かなくなりました。
それに少し小さくなった感じ!

数時間後
枝に身体をくくりつける糸を作ったみたいです
尻尾の部分が細くなって固定されています。

1時間後
なにやら身体が曲がってきています。

2時間後の午後2時頃
スタッフが私に早く来い!と言います。
仕事前の水浴びで直ぐには行けません。
何事かとイモムシを見に行きますとイモムシの様子が一変していました。
もうイモムシのまだら模様はありませんでした。
どうしたのか?と聞きますとイモムシの背中から割れ目が入って縫いぐるみようなものが落ちたと言います。
糸があったはずだから其の辺はどうだったか?聞きますが詳しくは分からないと言います。
サナギの下には脱皮したイモムシの皮が落ちていました。
あんなに大きかったのに小さな縫いぐるみになっていました。
脱皮した皮を開こうと挑戦してみます。
腹側が縮まって伸びません。
身体を取り巻く糸をどのようにしてはずしたのでしょうか?
背中側には穴がありましたが脱皮の状況が分かりませんでした。
丁度、靴下のようです。

午後4時頃
サナギは突起を外側に向けて反り返ります

8月1日
29日に大変化をしましたがそれから変った様子も無くじっとしていました

8月3日
サナギの様子は変りませんがなんとなく黒ずんできたような・・・
時々触りますと真ん中辺りの節を動かしてぴくぴくします。

8月5日
ウイキョウの枝が枯れ始めました。
サナギになってもう一週間は経つでしょうか?

8月6日
土曜日の夜から友人と食事をして忙しくしていたものですから観察をおろそかにしていました。
今朝ほどサナギを見ましたら空になっているではありませんか!
その事に気が付くと同時に手元からチョウが舞います。
アチョウ〜!
このチョウは何蝶でしょう?(後日、信頼する先輩からメールがありましてキアゲハとの返事をもらいました!)
揚羽が見えますのでアゲハの仲間でしょうね。
眼前のほこりだらけの窓枠にとまります。
デジカメで一枚撮らせてもらい、そっと窓を開けました。
どこかで花の蜜を吸って蝶の一生を全うしてください。
そう願う日曜日、午後から千代田町に稲穂を見に行ってきたんです。
知人からお土産に玄米をもらって帰ったというわけです。
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