薬王堂気まぐれ通信使bR58   2006・8・13
Yakuoudo Capricious Communications Satellite


遠くの山は白木山↑

少し前の話になりますが白木町の山を通過したことがあります。
そこで前から気になる植物がありましたので紹介してみましょう。
それはマルミノヤマゴボウとオニルリソウ、それにヒナノウスツボです。
先ずマルミノヤマゴボウ、
この植物はあまり見かけることがありません。
ヨウシュヤマゴボウによく似ていますが実のつき方が違います。
紹介してみましょう。


これは実が出来なかったガク片と花の痕跡でしょう。
実が出来たものも紹介してみましょう。
まだ観察していませんがこの後、赤く熟し黒く変色すると思われます。
其のそばにオニルリソウがありました。
この植物もあまり見かけません。
春にヤマルリソウよりも小さな目立たない青い花をつけます。
伐採などで乾燥し日照時間が長くなると少なくなってしまいます。
そしてヒナノウスツボ、

オオヒナノウスツボかな?とも思いましたが図鑑で見る限りヒナノウスツボ()のようです。
この根は肥大した部分があります。
漢方で玄参に当てられます。
中国では同じ科のゴマノハグサの根を玄参としているものもあります。
いずれにしましてもゴマノハグサ科の植物はシソ科と同じく茎が四角です。
シソ科に比べれば四つ角が鈍角です。
肥大した根の部分は乾燥すると黒ずんでくるのでしょう。
玄とはくすんだ黒色という意味があります。
身体を潤して清熱する働きがあるとされますので加齢で痩せた方にはいいかもしれませんね。
近くにはオオバギボウシ、それにトチバニンジンが実をつけていました。

オオバギボウシ(葉にトンボが・・・)
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