薬王堂気まぐれ通信使bR25  2005.11.27
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

11月下旬の日曜日、私は広島空港の近く竹林寺に行ってきました。
何をしに?
何にも!
このお寺には古い歴史があるようです。
そういえばこの近くに禅宗の仏通寺があって寺前の川にはここと同じような屋根のある橋が架かっています。
本堂もなんとなく似通っていました。
多分、何かが共通する過去があるのだと思います。
現在ここは真言宗の寺になっていますが過去のお寺は別の宗派だったのかもしれません。
名前のとおり寺の周りは竹林で覆われていました。
山寺で生活するのには竹林で採れる筍が貴重な食料だったと思われます。
その他、カキや柚などが植えられていました。
赤い実の成るアオキも葉をもんで打ち身薬や出来物に貼られたのかもしれないですね。
今では寺まで車で乗りつけることもできるのですが途中の駐車場に車を置き約1,5キロを歩いて登ってみました。
木の葉の山道では誰にも遇いませんでした。
冬支度の山道にはこれと言った植物はありませんでしたが、それでもそっと花を咲かせるものがあります。
ほとんどもう赤い実になっていましたがツルリンドウの一輪↓は下向きに咲いています。
アキノキリンソウももう終わりなのに綺麗な黄色で着飾っていました。
その他、シラヤマギクシハイスミレ?、キッコウハグマが咲いていました。
イネ科のチジミザサらしい花?もあります。
やっぱり実になっているものが多いですね。
実の形からコバノガマズミらしきもの、
草を刈る鎌の柄にしたと言われるほど幹の丈夫なカマツカ↓の赤い実、リンゴによく似ています。

昔は牛の鼻輪をこの木で造ったことからウシノハナグリ↑という名前も残っています。
林床にはツルアリドオシの実もあります。
花が二つ付くことから実には二つの突起が残っています。
紫色の実を載せる顎に毛の多いヤブムラサキ
目立たない黒い実色のヒサカキ
黄色に変色した三枚の葉が美しいタカノツメ
赤い手足を広げたようなクサギの実、
労柳に着生するカヤランの長い実が目に付きました。
それにフユノハナワラビの奇妙な裸葉?に見入って竹林寺を後にしました。
下界でツクバネの実を確認して帰路についたと言う、久しぶりの気まぐれドライブ、楽しかったな〜!

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