薬王堂気まぐれ通信使bR04   2005・6・15
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

富士見町のカイコウズの木↑
暑くなりました。
今週は広島市内に出ることがありまして100メートル道路の比治山寄りにあるアメリカデイゴの花を見に行きました。
大きな木でしたね!
別名カイコウズ、さらにホソバデイゴという名もあります。
カイコウズとは海紅豆を音読みにしたもの!
しかしながら当て字らしいです。
豆とつくところは当たっておりましてこの植物、マメ科です。
平凡社の日本の野生植物を見ましたらマメ科の植物は32属に分類されていました。
その中の一つにデイゴ属(Erythrina)があり、カイコウズ・デイゴ・サンゴシトウの3種が帰化植物として記載されたありました。
カイコウズのほうがなじみがありますね。
最近は時々この植物を見ることがあります。
もともと南米原産でアルゼンチンでは国の花として扱われ日本には明治時代に移入されたと言われています。
真紅の総状花序は何処からでも見ることが出来ます。
葉は3出複葉、花の一番大きな花弁は旗弁と呼ばれ普通のマメ科とは逆に下向きに付いています。
子房を包む竜骨弁、がくに隠れて見えにくい翼弁、メシベ(雌ずい)は竜骨弁から少し柱頭を出し、オシベ(雄ずい)は一生懸命に数えて10本あるように思えます。

カイコウズの花の構造↑
前にも書きましたが84歳になる万年青年は戦前、先輩からこの花の構造を示されて性教育を受けたといいます。
なんたるち〜や!貧困と、無知と、出版制限のなせる軍国社会ではこんな喜劇とも思われる?ことがあったのでしょう。
よく言えば想像力の賜物!最近の週刊誌を当時の人たちに見せたら一大事だったでしょう。

今夜はこんなことで記事と致します!
おやすみなさい。
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