薬王堂気まぐれ通信使bR01   2005・5・22
Yakuoudo Capricious Communications Satellite


阿蘇高原に咲くミヤマキリシマ↑

金曜日(27日)になってやっと気まぐれ通信使の時間がやってきました。
先週の土曜日〜日曜日(5月21日22日)、熊本に行ってきたんです。
何しに行ったかって?
それは熊本大学薬学部薬用植物園の矢原正治先生が中心の薬用植物観察会があったからです。
熊本は阿蘇で観察会は行われました。
よかったですね〜
でも真剣に植物観察するなら2泊3日くらいないとだめだとも言われました。

広島駅↑
土曜日の午後から広島を出発しました。
新幹線で博多まで、そこからは鹿児島本線のリレーつばめに乗り換えて熊本まで・・・
ここまでは何とか早い〔3時間!〕んですね。
問題はここから・・・
九州を横断する熊本と大分間の阿蘇高原線は極端に列車の本数が少なくなります。
熊本で一時間少々電車を待って阿蘇に行くことになりました。
この区間、立野駅付近では急な勾配を登るためにスイッチバック方式を今でも使っています。
しばらく電車に揺られ阿蘇高原の宮地駅で下車しました。
多忙の中、矢原先生は駅まで私を迎えにきてくれました。
うれしかったですね〜!
宿泊は『阿蘇青年の家』です。
私は青年ではありませんでしたが食事もよく温泉は最高で言うことなしです。
10人の相部屋も久しぶり!枕投げはしませんでした。
知らない人ばかりでしたがすぐに打ち解けあい植物談義で盛り上がりました。
日曜日は少し雨模様でしたが阿蘇の自然を感じることが出来ましたね。
ミヤマキリシマ↑は花期を少し過ぎていました。
平原にはヤマグワアキグミセイヨウノコギリソウ・イタチササゲ・イタチハギ・オキナグサハナイカダ・オトコヨモギ・ナンテンハギ・タカトウダイ・ネコハギ・ハナウド・ヒメヨモギ・ヤマハギ・ヤマヤナギ・カノコソウなどが見られました。
ハナシノブは自然では簡単には見られなくなり、わずかに青年の家で植栽された数株を見ることが出来ました。
ハナシノブ↑
阿蘇高原の中腹に「草泊まり」というアシで葺いた簡易宿泊所が再現されていました。
昭和の30年頃まではあちこちで見られたそうです。
当時は放牧の牛を世話したり草を刈ったりするのに数日間を要しました。
高原と家を行き来する手間を省くために高原の立ち木などの下に造られたと言います。
若夫婦は久しぶりに舅姑から離れて平原でウハウハしたという?そんな話しも耳にしました。
阿蘇高原を走るSL機関車↑
しかし、なんと言っても一人で旅が出来る気軽さ、伸びやかさがいいですね。
阿蘇高原線では今でもSL機関車が通っています。
帰り道は昔の蒸気機関車が引っ張るレトロ風の列車に乗ることができました。
新幹線が出来る前は何処に行くにもこうだったんだがな〜と思いつつ阿蘇盆地の風景を楽しんだというわけです。

阿蘇盆地の風景↑
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